畳は日本の風土に適した伝統の床材です。
畳の材質である藺草は、湿地や浅い水中に生える植物。
夏は多湿、冬は乾燥する湿度の変化に適しています。
畳は気候だけでなく、日本の暮らし方の基礎であるミニマリストだった日本人の精神風土にも合致しており、日本の住宅に畳は不可欠でした。
しかし生活様式が欧米化し、ベッド(寝室)、キッチン(台所)。ダイニング(居間)がそれぞれ専用の部屋を持つことで、万能的な畳の人気は急落。
いまではフローリングが当たり前のようになっています。
いまでは和室がない物件も増えており、その方がニーズが高いというのも生活ツールとの兼ね合いと言えます。
高齢者の足腰が弱ると、和布団での寝起きにも支障をきたし、和室にベッドを入れることも増えてきました。
そこで和室に敷物をというニーズが増えていますが、「清潔さ」という点でジョイントマットが注目されています。
認知症を発症すると、トイレの場所が分からないという切実な問題が起こります。
さて、朝起きてみるとところどころに水たまりができていて事情が分からない家族は「?」と考えます。もちろん当の本人はわかりません。
よくわからないままに、数日すると、また水たまりができていて「?」こんなことが続き、ようやく理由が判明。注意をしても通じず、やがて原因が「認知症」にあると認知症そのものに気づいて病院へということが起こります。
しかしこれが発覚するのもフローリングのように吸水しないからです。これがもしカーペットだったら発見が遅れます。その間、ずっとカーペットは吸収し続けて、畳に浸透していきます。認知症の発覚も遅れます。
もし、カーペットでなく、ジョイントマットならどうでしょう?
吸水はしません。畳に浸透することもなく、水たまりとして残りますが、拭けばとれますし、洗うこともできます。部分だけの交換も可能です。
なにより息子、娘である自分を育ててくれた大切な父、母を怪我からも守ってあげられます。
尚、コルクマットは水が浸みますので、コルクマット以外のジョイントマットがお勧めです。
高齢者対策以外の目的
高齢者がいないご家庭で畳にジョイントマットを敷く目的に、どんなものがあるでしょう?
主な目的はつぎのようです。
・畳を保護する
・畳のささくれ対策
・防音対策
・畳模様が好き
畳は重いものを長い時間乗せておくと凹みが生じます。
張替えとなると1枚だけではおかしいので、全面張替えとなり、費用もかさみます。
それを避けたくてジョイントマットを利用する方も増えています。
ジョイントマットなら凹んでも部分交換可能なのでとっても安上がりです。
ただ転倒の可能性には留意し対策してください。
畳はフローリングのように硬くなく柔らかです。
その上、畳には写真のように縁があります。この縁の部分が畳の藺草部分より少し高くなっています。
この高低のせいでフローリングのように安定しずらい面があり、畳の縁の部分に乗ったジョイントマットがふわふわします。この点への注意が必要なので気をつけてご利用ください。
尚、最近では吸水しないタイプと併せて縁のない畳が人気なようです。
防音効果は、他でも取り上げている通りですので割愛します。そもそも畳の場合は防音効果がありますので畳でも十分だと思いますが、子どもさんが走り回る場合にはダブル効果が期待できます。
畳にジョイントマット。デメリットの心配
では、畳の上にコルクマットやジョイントマットを敷くとどんなデメリットがあるのでしょう。
すべてではありませんが、カビの発生、ダニの繁殖といったリスクが想像されます。
この問題は防湿対策を行うことで防御できます。
先にもお話ししたように、カーペットの場合は吸水してしまうので、より危険性は高いので、ジョイントマットを除外すると畳には何も敷かない選択肢しか残らなくなります。
しかし畳も吸水するので、衛生的ではなく、発見が遅れるリスクもあります。総合的に考えるとジョイントマットが最適ではないかと考えます。
カビやダニ対策として、いちばん簡単なのは、全面的に敷き詰めないことです。
しかし段差があるとつまずく原因になるので、つまずかないような敷き方をする必要があります。
さらに取り外せるメリットを活かせば、部分的にでも取り外してカビが生えてないかチェックできます。
特にダニやカビが発生しやすい箇所は念入りチェックも可能です。
ダニについてはダニ駆除シートやスプレーを活用することもできます。
自分の経験ですが、ダニ駆除シートを畳とジョイントマットに間に入れておくとまず間違いなく死滅するでしょう。
そもそも畳にもダニが生息しています。
新しい畳にはほとんどダニはいません。
しかし時間の経過とともに家全体に潜むダニが畳に入り込み繁殖するのです。
ですからジョイントマットを敷くからダニが発生するわけでなく、畳とマットの間の湿気がダニにとって生息しやすいというだけのことなのです。
ダニは、湿度が高い場所だと爆発的な繁殖も起こりますが、乾燥状態に弱いという弱点があります。
最長でも2週間ほどで死滅すると言われています。
ですから1年に4回程度は全部外して掃除、乾燥されることをお勧めします。
それはフローリングについても言えることです。
つまり家具の底や裏なども掃除するようにお勧めします。
昭和の時代には天気の良い日に布団干しのように畳も乾燥させていたものです。
その点も含めて、当店では日本の風土に適した「ミニマリスト」を推奨しています。
-
畳以上に暖かく、柔らかさもあるので、直に寝ても体が痛くならず、昼寝にはとても良いですね。
また、部屋のインテリアとしても色合いが良く、ジョイントマットを敷いた所は、緑が映えて、春らしい感じです。 -
大部分のピースがきちんと隙間がなく敷けますが、中には3枚ほど少し隙間が開いてしまうものがあって、
ほかのピースがきちんとと合わさっているから、なおさら気になりますよ。
私の場合は本物の畳の上にPCが2台他重いものが載るので、借家なので後日クレームをつけられないためにこれを敷いたので、細かいことでクレームはつけませんけどねぇ