いまの職場はストレスがたまるんです」
「最近ストレスで胃腸が痛いくて」
ストレスに対する言葉は、日常的。挨拶代わりのようにさえ使われます。
かえって、ストレスに対する警戒感が薄れているような気さえします。
ストレスはい形ある物ではないので、体の内外を探しても見つかりません。
脳の研究が進み、そのおかげで睡眠の大切さもわかってきました。
ストレスのメカニズム
ストレスにはメカニズムがあります。
ストレスが生じるには、ストレッサーが心身に加わり、心身が認知することでストレス反応が生じます。
ストレスの認知には個人差があるので、反応も異なります。
たとえば、好きな人との食事や外出は嬉しいことですが、リラックスできる人もいれば、逆にストレスに感じる人もいます。
「嫌われたくない」という不安が働く人と、そうでない人との差です。
つまりストレスの正体を知ることで、反応を変えられる可能性があることが伺えます。
反応を変える
苦手な上司との接触の反応も自分次第ということです。
ストレス対処の方法には「身体」「行動」「心理」の3つがあります。
- 身体については、身体を運動・リラックス・ストレッチ・睡眠で
- 行動については、行動を変えることで、
- 心理的には、マインドフルネスで対処できます。
ストレスがたまっていると、身体は緊張が高まっていくので、睡眠がしっかりとれていても疲労感が抜けきらず、緊張を強めてしまいます。
睡眠マイスターのアドバイス
睡眠マイスターとしては、蓄積されたストレスが睡眠だけではとれないことを念頭にリラックスする方法をアドバイスします。
対処をアドバイスする前に、どんな現象が起こるのか、知っておく必要があります。
- 寝ても疲れがとれない
- なんとなく不安感がある
- 寝つきが悪い
このような場合、筋肉を緩めることで、骨の動きもスムーズになるので可動域は広がり、身体がしなやかになり、疲労回復に効果があります。
ただ、急に改めようとしても難しいので、日頃からストレスへの反応の仕方をトレーニングしておくと良いですね。
身体のリラックスは、「緊張と弛緩」で成り立っています。
一旦、緊張させて、緊張を弛緩することで、リラックスが導きだせます。
お風呂に入ることで、リラックスするのもお風呂に入ったからではなく、お湯に入ることでストレスを与えて上がった後にストレスから解放させてリラックスできます。
このようにリラックスは必ず「緊張と弛緩」のセットになっています。
運動は身体に緊張を生じさせます。
そのまま放置すると緊張したままになるので良いと思ってした運動も、逆に可動域が狭まったり、動きにくくもなります。
しかし事前、事後にストレッチをしておくと、身体の柔軟さを引き出せるので硬くならずに済みます。
運動であってもストレスがかかると身体は緊張します。逆に身体の緊張を緩めるとストレスは和らぎます。
緊張以上に緩和をするとリラックスしやすい身体へ導くことができます。
緊張と緩和の感覚の違いを実感できるようにトレーニングするのがおすすめです。
行動を変える
対人関係でストレスになる人が多いのは最近の傾向。
- 人の評価が気になる
- どう思われているのか考えただけでストレスを感じる
- 相手に気遣いしすぎてしまう
このようなストレスには自分が行動を変えることで違う結果(感じ方)を出すのも方法です。
自分がもっと素敵だと思えるように予め準備をするようにしてみましょう。
本当は十分に出来ているかもしれないので、気休めの場合もあります。
大事なことは自分が自分を責めないことです。
自分を客観的に観察するために準備、トレーニングを行うのです。
新たな発見があるかもしれません。
悶々と思い悩むのではなく、行動することは、新しい何かを自分に運んでくれる可能性があります。
自分をこれ以上傷つけまいと、自分を懸命に守ってきた「自己否定プログラム」もリ二ューアルです。
それには苦い記憶を避けずに思い切り体験するのが良さそうです。
そしてイヤな思いに「このヤロー」の感情をぶつけてトレーニングします。
感情は矛盾のマグマです。
一生懸命やってると眠くなってきます。
矛盾は眠りが整理してくれます。
睡眠マイスターのアドバイスでストレス解消方法のレパートリーを増やす
ストレスを感じると気晴らしをしたくなりますよね。
多いのがやけ食い!
身体によくありませんが、分かっているけど手軽なストレス対処法ですね。
これも行動を変えてみましょう。
もっとレパートリーを増やします。
睡眠マイスターがするのは、そのお手伝い。
ストレス解消方法(コーピング)をリストアップしてもらいましょう。
ストレス解消方法(コーピング)が自分にマッチしていると、ストレスのインパクトも反応も変わります。
ストレス解消方法(コーピング)がマッチしていないと、ダメージが大きくなるばかりなのでダイレクトに受け止めてしまいます。
自分に合うと思うものをリストアップしてもらって試してもらうようにアドバイスしてあげましょう。
これは、その一例
- 話を聞いてもらう
- しっかり眠る
- 旅行
- 笑う
- 入浴する
- 家族と過ごす
- 読書をする
- スマホ、パソコンを使う
- 昼寝など仮眠
- 音楽を聴いて過ごす
- 何も考えない(頭を休める)
まとめ
ストレスにはメカニズムがあります。
ストレスが生じるには、ストレッサーが心身に加わり、心身が認知することでストレス反応が生じます。
同じ問題に対処しても反応が違うのは、そのこと自体でなく、解釈や解消方法が違うからです。
セットで考えると、上手な対処方法があることに気づきます。
ストレスと睡眠は深い関係にあるので、睡眠マイスター(スリープアスリート)として、「身体」「行動」「心理」の3つの側面から、その組み立てをアドバイスするようにしましょう。
次回は「心理」の面で説明します。
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