整理収納アドバイザーが語る収納ベッドの本当のこと

整理された部屋で暮らしたいので、収納ベッドの購入をお考えではありませんか？

収納ベッドは便利で、整理整頓もしやすくなりますが、いい話ばかりではありません。
湿気対策が話題に出ますが、そもそも整理収納のノウハウが理解できていないと、却って混乱します。それは「収納が増えるほどモノは増え混乱する」という定説です。

残念ながら本当です。段ボール箱が良い例です。箱がひとつ増えるだけで、混乱は強度を増します。

そこで、今日は整理収納アドバイザーが、整理収納の真実をお話ししますので、最後まで読んでくださいね。

部屋にも可動領域がある
整理ができない人の特長
必要なモノだけで暮らしているのがミニマリスト
可動領域が広い暮らし方
整理収納を考えることが時間のムダ
本来の自分
収納ベッドベスト５
まとめ

部屋にも可動領域がある

出典　https://www.pinterest.jp/pin/403001866650413589/

人の体には可動領域という考え方があります。

身体の各関節が、障害などが起こすことなく、生理的に運動することができる範囲（角度）のことをいいます。

人によって範囲が違います。一般に若者と高齢者では大きく差があります。

部屋にあるモノにも可動領域があります。
つまり使えるモノの範囲。
もっとも活性化している領域です。

それ以外に「持ってるだけで使っていないモノの領域」。
ただお部屋の場合、全体量として置ける限度があるので、「持ってるだけで使っていないモノ」が多いと可動領域が減ります。

モノがすぐに活かされるように待機している領域。

さらにモノが活かされる状態になく廃棄を待つのみの領域。

　　　　　　　　　出典　http://remansion.jp/jirei/890.html

キッチンの場合なら、シンク、コンロ下、ワークトップの下にあるキャビネット、吊戸棚は、全領域が境界を越えて混乱しやすい場所です。

クローゼットにも言えますね。

整理ができない人の特長

整理ができない人の特長は、「持ってるだけで使っていないモノの領域」の存在と認識と理解ができていないようです。収納の中はすべて待機している領域のものだと勘違いしています。

だから「可動領域」がどこか、「待機している領域」がどこかも解らない。

この状態で、収納付きベッドを購入されても、混乱したままになります。

収納が増えた分だけ、さらに「持ってるだけで使っていないモノの領域」と「廃棄を待つのみの領域」が増えてイライラが募ります。

必要なモノだけで暮らしているのがミニマリスト

出典　https://www.pinterest.jp/pin/403001866650502868/

いま、、必要なモノだけで暮らしているのがミニマリストと呼ばれる人たちです。
「あったらいいな」と思うモノは一切持っていません。

探しモノや片付けなどもほとんどないほど、効率的な整理環境です。

ミニマリストになれという訳ではありませんので、誤解しないでくださいね。

可動領域が広い暮らし方

ミニマリストは考え方によっては非効率な場合もありますが、そこは好きとアイデア次第です。大切なことしかしたくない、考えたくないという志向なので、御本人は非効率とは思いません。Less is More 減らすほど大きくなるという考え方です。

可動領域が非常に広いというイメージとは、いま、自分が必要なモノだけに固まれて暮らしている、状態です。身体が柔らかくて自在に動く感じです。
自分が暮らし方を支配している典型的なスリープアスリートです。

整理収納を考えることが時間のムダ

少ないので収納を考える必要もありません。
はっきり言って整理収納は、本来する必要のないのがいい状態です。しないといけないというのが非常事態であり、しまいこむ技術を高めても生産性があがるわけではありません。

ミニマリストが実践している暮らし方とは、

いま、自分が必要なモノと一緒に暮らしていくとは、使用しなくなったモノはどんどん手放して必要なものを手に入れる暮らし方なので、常にモノが自分のまわりを入れ替わっています。

これをもったいないと考えるか、余計なことに時間を使いたくないとするか。

人は変化するもの、出会い、絆を作り、別れます。愛ある親子の愛着の絆が決して切れないように、愛情のある絆は、人だけでなく、モノとの絆も切れません。

その意味は、いますることは「これ！」と決めて集中する暮らしです。

たとえば試験勉強をするとします。
ホテルに資料だけを持ちもんで投宿するようなものです。

テキストや資料と数本のペン、あとなにが、必要になりますか。
ベッド、風呂で使う用具、ごく少量のキッチン用具、それだけで十分ではないでしょうか？

それがもっとも仕事が捗る方法です。

本来の自分

出典　https://www.pinterest.jp/pin/403001866647380650/

仏陀の心に寄り添うと「一期一会」が想い出されます。
そして出会いと別れの本来は同じもの。
二つに分かれて出会いと別れになっただけです。
いまこの瞬間を生きる力は、「一期一会」から湧いてくる気がします。
可動領域が狭くて動かない身体で暮らすのが不自由なように、全身が可動領域の暮らしはムダなくシンプル。

ライフスタイルを作っているのはモノだと言い切ってもいいほどです。

収納ベッドはとっても便利です。
でも使い方を間違わないでください。
収納ベッドを入れたおかげで家の中がスカスカになったと言ってもらいたいのです。
そして可動領域いっぱいのあなたの人生を過ごしていただきたいのです。心地よいですよ。