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あなたは何歳まで生きる計算ですか?
東京オリンピックが開催される2020年に1999年に生まれた人は、21歳になります。
結論をいいます。「100歳〜(以上)まで生きる」つもりで、暮らしてください。
1999年に生まれた人の100歳到達率は100%です。2099年に100歳のバースデーを迎えます。
2070年には71歳のティーンエージャーになるでしょう。
71歳のティーンエージャーが、エンドレスにワンダフルに生きるにはコツがあります。
1.5歳半までに、つまり2001年までに養育者との間に「愛着の絆」が作れたか、どうかです。
しかし、「愛着の絆」が作れなかったとしても、あなたの責任ではないですね。
ここでは、人生100年時代を生きる基礎になる「ライフシフト」の基礎的な考えと愛着の絆について考えてみます。
「高齢化=不安」
いま50歳未満の日本人は100年以上生きる時代を過ごします。
1999年以降の生まれた人の100歳到達率は100%と言います。
しかも2007年生まれの子どもの半数が日本で107歳まで生きると言われています。
人生が長くなるとどうなるでしょう?いろんな変化に遭遇します。
そのときのために「選択肢」をたくさん持っておくことは、長寿化に対する不安を減らすことができます。
長寿化と聞いて喜ぶ人が少ない原因
長寿化と聞いて喜ぶ人に出会うことは少ないですね。
正直、自分の周りにだれもいません。その原因は「不安」に集約されます。
しかし、健康で不安がなければ喜ぶ人はたくさんでてきます。
100歳以上生きるとわかっていたら、備えるべきではないでしょうか?
長寿化=思春期が長くなる
100歳以上生きるとは長寿化=高齢化を意味すると大半の人は思いますが、そうではありません。
思春期が長くなるのです。
年齢とライフステージが一致しなくなります。
これまでのライフステージは、たとえば戦前は大人と子どもでした。戦後になって、しばらくすると音楽の世界に「ロックンロール」が登場し、ティーンエージャーが加わり、リタイア後というステージが加わりました。
3ステージの人生から、マルチステージの人生に
20歳前後まで教育を受け、65歳まで現役で働き、その後は余生を楽しむ。
そんなステレオタイプな3ステージの人生は終わり、マルチステージの時代がやってきました。
そして働き方改革が求められています。主にメディアが報道している「働き方改革」とは内容が違います。
「滅私奉公」のイメージがする「社畜」あるいは「家畜」のような長時間労働ではなく、仕事・学び・遊びのバランスがとれた柔軟な生活です。
そしていま、エクスプローラー、インディペンデンス・プロデューサー、ポートフォリオ・ワーカーが加わりました。
ライフシフトで自分の未来を自分で切り開く
- エクスプローラーとは自分探し(探求期)をする人、大学を中退してインド放浪に出たスティーブ・ジョブス氏のイメージです。
- インディペンデンス・プロデューサーは個人事業主、
- ポートフォリオ・ワーカーとは、自主的に複数の仕事を効率良く組み合わせて働く人です。
- その後は、創業あるいは地域社会ボランティアと、社会起業家として活躍して
- 90代になって、ハッピーリタイアを迎えます。
昔からありそうで、まったく新しい概念です。
エクスプローラーが、思春期の特徴を持った高齢者である場合もあります。
これらのステージをこなすには、移行期が必要になります。
それには勉強する時間、それを支えるパートナーも必要です。
パートナーの役割も変わります。再勉強しているのが高齢者である場合もあります。
これらを実現する上で、「健康」はもっとも大切な資産になります。
「活力資産」です。その基礎が睡眠です。
スリープアスリートは、ライフデザインを中心に、アグレッシブな睡眠を暮らしの基本に置いて、ライフプランを構築する人のことです。
愛着スタイルで創造するネットワーク
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今後、世界的に組織への「帰属意識」は弱くなっていくでしょう。同じことは企業側からも言えることです。
自由度を増しますが、孤独感も増します。自由度が増す恩恵を受け取ることができるのは、上手にライフシフトしていける人です。
この人たちは、ライフデザインに裏付けされたライフプランが設計できて、実現できることです。
そして同じようなスキルを持った自己肯定感で創造するネットワーク、つまりチーム力が創れることです。
得体の知れない帰属意識ではなく、共有、シェアへの帰属意識です。
その源泉は「自己肯定感」がしっかりしていることです。
自己肯定感が強い子に育てる
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「自己肯定感」がしっかりしていると、自分探し(自己探求)も簡単です。
自分探し(自己探求)が簡単とは、目的・目標が容易に認識できて、周囲の人にも正確に伝えることができます。
スティーブ・ジョブス氏は、養子に出された幼少期、内向的で孤独な少年時代を過ごしています。
その原因は「他の家庭と違う」と感じていたからでしょう。子どもには辛いものです。
しかし養父母は、愛情をいっぱい注いでくれたようです。
この愛情がスティーブ・ジョブス氏の痛みを和らげ、心身ともに育てました。
スティーブ・ジョブス氏は難しい人でしたが、難しさのなかに「オンリーワン」への渇望がありました。
まとめ
21歳で東京オリンピックを迎える人は、未来を自分で切り開く星の元にお生まれになりました。
21歳のスリープアスリートには、夢がいっぱいですね。
反面、頼るものが少ないので孤独感も強くなるのでその点では厳しくなります。
100年時代は、「主体的に築く未来」の明るい日々と、「漫然と迎える未来」の暗い現実に大きく分かれます。
その鍵を握っているのは、ライフシフトするスキルですが、スキルは養育者との「愛着の絆」が深く関わっています。
気をつけたいのは、禁止令です。
もし愛着の絆を築くことができなかった場合、孤独に苛まれ暗い毎日に悩むことになるでしょう。
不幸にして養育者との間で無理だったとしても、「自己肯定感」を強くすることは可能です。
次回は、養育者との間で愛着関係が作れなかった人が、再生する道筋についてお話しします。
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