床暖房と赤ちゃんの関係
床暖房は増加の一途。大人にとっては場所もとらず便利で安全で暖かい床暖房。
一方で、赤ちゃんにとって、床暖房や電気カーペットに寝かせておく事はよくないと聞きます。
●長時間寝かせておくと低温やけどの恐れがある
●脱水症状を引き起こす可能性がある
という説があるからです。本当のところ、どうでしょう?
赤ちゃんは、どれだけ愛されたかを記憶している
今回は、床暖房と赤ちゃん、さらにはジョイントマット・コルクマットの関係のレポートです。
新生児の睡眠時間は一日に約18~20時間。
お腹が空いた時間を除くとほぼ一日中を寝ています。
でも、赤ちゃんは言葉で暑い、寒いを伝えることができません。
ママやパパの気づかいがとっても大事。
赤ちゃんは成人と違って、身体が未熟なので、体温や発汗量もまったく異なります。
寝る環境は心身にとって重要。
赤ちゃんは何も分からないと思うかもしれませんが、大切にされている体験の積み重ねで「愛着の絆」を記憶します。
つまり単なる寒い・暑いの問題ではないんです。
床暖房のタイプ
床暖房には電気式と、温水式があります。
電気式の場合、ヒーターは一定の発熱をするために放熱量が変わらず、閉塞温度は上昇し、実際の接触面は約45℃と高温になってしまい、低温やけどの恐れがあります。
温水式床暖房は、閉塞物の熱抵抗により放熱が妨げられる仕組みとなっており、閉塞温度が上昇する恐れが少なくなり、温度が38度までしか上がらない構造です。
床面の温度にムラがなく電気式に比べて低温やけどの恐れはほとんど心配ないやさしい暖かさがポイントです。
床下からの輻射熱の効果により足元の冷えを解消し、部屋全体を均一に温めることができます。
頭寒足熱で身体に良くて、底冷え対策にも適しています。
他の暖房器具と比較してみましょう。
エアコンやファンヒーターでは空気の対流で部屋を暖めます。
このため、室内のホコリやダニの死骸や糞を含んだ塵(ハウスダスト)、花粉等が舞い上がり飛散するので、シックハウス症候群などのアレルギーの原因になる場合があるのが難点です。
電気ホットカーペットや電気式(ヒート式)の床暖房では直接触れた部分のみが温まる熱伝導式なので、局部の閉塞温度が上昇しやすく低温やけどを引き起こす恐れがあります。
一方、ガス温水式床暖房は床下の温水パネル(マット)により閉塞温度を感知し、最適な温度調整する仕組みとなので、低温やけどを防止します。
しかも肌にダイレクトな熱やコードがないのでつまずいたりしません。
床暖房の「低温やけど」に気をつけて
低温やけどというのは、ヒーター、カイロ、湯たんぽを極端に温度を上げて、時間をかけて同じ場所を温めるとできるもの。人によって時間差はあるものの、柔らかい赤ちゃんの皮膚は注意です。
暖房器具を赤ちゃんの皮膚に近い場所に置いたり、一部にくっつけたままにすると、赤ちゃんは知らない間に低温やけどになってしまいます。熱のわりにやけどは深いものです。
だからすぐに冷やせば元に戻るというものでもないのです。
日頃から赤ちゃんの行動や様子に気を配ってあげてください。
床暖房を使用するときは、長時間同じ姿勢で床に接触しないように気をつけ、床暖房の熱が赤ちゃんに伝わりにくい工夫をすることが大切です。
長時間同じ姿勢で床に接触し続けることがないように見てあげてくださいね!
床暖房による低温やけどの注意点は、次の点です。
・赤ちゃんを長時間床暖房の上で寝かせない
・厚さ3cm程度の断熱材を敷いて、その上に布団を敷く
赤ちゃんにやさしいジョイントマットと床暖房の関係
そこで気になるのが床暖房、赤ちゃん、ジョイントマットの相性です。
床暖房しているフローリングの上にジョイントマットを敷くと安全度は増します。
電気式の床暖房で最高約45℃(接触面)、温水式床暖房では約40℃です。
床暖房対応のジョイントマットの場合、70℃まで対応できるので、通常の使用では、物理的にありえない範囲まで対応しています。床暖房対応のジョイントマットは反ったりしないようにできています。
なので赤ちゃんのためにも、フローリングのためにも、ジョイントマットはいい仕事をするというわけです。
まとめ
今回は赤ちゃんと床暖房、床暖房とジョイントマットの関係についてお話ししました。
床暖房を使用して直接寝かしたり、同じ態勢でいると危険もあります。
柔らかい赤ちゃんの皮膚が低音やけどを負う場合もあるからです。
床暖房を使用する場合は、ジョイントマットや断熱材を敷いて、その上に布団を敷くのが良さそうです。
その分、床暖房の効果は低減しますが、安全第一でご利用いただくのがおすすめです。
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