「健康・仕事・家庭・経済・社会・人格・学び・趣味」は100年人生を生きるために誰にとっても重大なテーマです。マンダラ思考では、過去は変えらるのに未来は変えることができないからです。
一般的には過去は変えられなくて未来は変えられないと思われていますが正しくは違います。過去は変えられないと思うのは現代の自分に満足していないからです。どういうことはというと、過去にAという女性を愛したけれど、うまくいかず別れた、その後現在の女性と知りあったが、最高の人と出会うことができないという場合、つまり過去の失恋があったからこそ現在の幸運に出会えたのです。常に現在に照準を合わせていくと、過去は書きなおせるのです、逆に未来に照準を合わせていると未来は過去の延長でしかないなので、未来はいつまでも書きなおすことができないのです。なぜいつまでも書きなおすことができないのか?その原因が曼荼羅思考ができないことにあります。
そもそもヒトの心の動き方はつかみようがなく、心の動きは、広大無辺であり、数えきれないものです。しかもそれは諸行無常というように、刻々と変化しています。曼荼羅思考(マンダラ思考)は行によってつかみようのない心を掌握します。行の代表がマンダラチャートです。
あなたの100年人生をマンダラ思考で思いのままに書き直してみませんか?
たとえば『健康」の場合
これは要介護2級のヒトが四国88カ所霊場めぐりを歩き遍路する方のために用意したマンダラチャートからのものです。
お遍路は、阿波(徳島県)・土佐(高知県)・伊予(愛媛県)・讃岐(香川県)に点在している、弘法大師(空海)ゆかりの八十八ヶ所の霊場をたずねて四国を巡拝する旅です。 すべての行程を「通し打ち」で歩くと、全長約1400キロメートル、40日以上はかかると言われる長い道のりです。この道のりをどのように歩くかは、それぞれのヒトに与えられたものです。
弘法大師(空海)のなにが凄いかというと、弘法大師(空海)の伝説を各地に広めた「高野聖」と呼ばれる鎌倉時代以降に全国を勧進遊行した高野山の僧の存在とされます。 親戚縁者をはじめとする彼らによって、真言密教を体系化した実在の空海とは異なり、信仰の対象としての「弘法(大師)信仰」が生まれたのです。人生とはなにかという問いに、対する答えがあります。これこそが人生の真実です。つまりヒトに支持されることがもっとも大事なのです。
なぜ彼がここまで名を残すことができたのか。それは私度僧であった空海の歩んだ道で明らかです。『①僧侶』をはじめ、『②詩人』としての才能を駆使しています。仏の真理は論理を超えた次元にあるので、美しく豊かな文体で世界観を表現した著書や、漢詩も多く残している。ここから発展して「人々を教え導く根底には文字や文章がある」という見解から、言葉を重視して、日本初の辞典を誕生させた優秀な『③編集者』の顔があります。「弘法にも筆の誤り」は空海が名筆家の証しであり、嵯峨天皇、橘逸勢とともに日本三筆の一人に数えられている弘法大師空海。達筆なだけでなく、相手や状況に合わせて書体を自在に使い分けていた。という点に『④文筆家』『⑤書家』としての面目躍如が伺い知れます。さらに身分に関係なく庶民に開かれた仏教的総合大学「綜芸種智院」を創設した『⑥教育者』の顔。難解な密教を芸術的に表すコミュニケーションスキルに『⑦アーティスト』としての才能は止まることは知らず、全国に弟子を派遣し、布教キャンペーンを行った『⑧パフォーマー』として開花する。さらに庶民の悩みを解決するために『9️⃣デベロッパー』としての才能を発揮して治水事業に乗り出している。「二兎(にと)を追うものは、一兎(いっと)をも得ず」というように欲張ると何も得られない、結局どちらも失敗するといった意味をもつことわざが有名ですが、空海は一兎を得るために三兎以上を追いかけた。 これらすべてが密教を広めたい一心から、たった一人でやり遂げる行から生まれたマンダラ思考<相互依存の関係>によるものです。
歪んだマスコミ報道や学校教育に支配されずに、身体を整えてブッダの遺言である『自灯明・法灯明』を執着の届かない無我の空に自由に羽ばたかせましょう。
たとえば『仕事』の場合
仕事はほとんどの場合、目的にむかって他者とやりがいのある協働することです。
あなたの立場に関係なく目的を理解することが大切になります。
上の表では分かち合うことを目的に採用からはじまっています。このような決断へのあり方はすべてに通じます。「もし、あなたが100%満足していないのなら、最初からやり直すべきです。100%へのこだわりです。この態度は習慣になるからです。」優柔不断を自分から追い出すのです。
「完璧主義への間違い」への懸念を持たれるかと思いますが、よく考えてみてください。私たちはなんとたくさんのものを抱えていきているのかを自覚するためです。正しい取捨選択で「放下著」すればするほど自分と出会うことができます。
たとえばUSPの提案を考えたとします。USPには顧客の満足度を最優先して悩みを解決しなかればなりません。こんな場合優柔不断な解決策では通用せず、唯一無二の独自の解決策の提案が必要で、かつ一度で記憶に残る斬新かつ普遍的で強力なワンフレーズを用意するだけでなく実行できなければなりません。使い古したUSPでは通用しません。福寿草にようにピカピカの春のようなフレーズが待たれます。同じことは「やりがいのあるプロセス」にもあてはまります。相互依存の関係を全人格のすべてをかけて投げ出さなければなりません。仕事の魅力です。
たとえば『経済」の場合
マンダラチャートにする前に箇条書きにしてみましょう。
箇条書きにして問題がないようならマンダラチャートにしましょう、ここで気がつくことは、人生の主なテーマの羅列していますが、共通していることは、相互依存の関係にあることです。
マンダラチャートのすごいところは「周活・週活・終活」というように一日の行動が100年の行動計画につなたっているだけでななく、それらが相互依存の関係にあることが自然と浮かびあがってくるだけでなく、「短期・中期・長期貯金」というように、ライフステージの終盤までが見えて来ることです。
お金は自由で豊かなライフシフト、ライフステージを実現するために必要です。精励は人格と密接な関係にあり、人格とは社会を営む上で欠かせない実践する器だとする考えにつながっています。お金は器である人格を健全に維持する上でも、精励を続ける上でも、切り離せないのです。お金の出入りを有効にマネジメントすることは人格の一部です。
たとえば「社会」の場合
社会とは、弘法大師空海の例を持ち出すまでもなく、コミュニケーションです。ここでは「社会人基礎力」と前提に考えてみましょう。チームで働く力、つまりリーダーシップを身につけるために、まず考える力、前に踏み出す力を身につけます。
ホルモン分泌が健康に占める重要性の高さで共通しています。健全なリーダーシップを発揮するためには健全なホルモン分泌が欠かせません。
社会はコミュニケーションスキルが中心になっています、社会人基礎力、無形資産、ライフスキルが中心になっています。それは修行僧たちが日々取り組む野良仕事によって、脳ではなく身体を使って生み出されていることでも明らかです。私たちが修行僧体験をしようとすると、日々未体験であるがゆえの座禅体験などの中心になりますが、本当は野良仕事や、食の用意を体験すべきなのです。もっとも僧侶たちも先輩たちから教わることはしていません。自分の暮らしはD.I.Yで学ぶのです。
念仏は慈悲の実践であり、器です。親鸞上人は、「念仏を唱えることは、阿弥陀仏に思いを寄せる」または「阿弥陀仏を念ずる」という行為を指すと言いました。具体的には、多くの場合「南無阿弥陀仏」という言葉を唱えることで行われます。この「南無阿弥陀仏」という言葉は、阿弥陀仏に帰依し、その救済の力を信じるという意味を込めています。念仏を唱える行為の最大の目的は、阿弥陀仏の救済の願いに応じることです。念仏を唱えることで、個々の人が阿弥陀仏との繋がりを感じ、その無償の愛と救済の力に心から帰依することができるとしています。
一方で多くの動植物が水がなく雨も降らない砂漠で信じられない生命力を発揮して生きています。彼らの所業は神業だと言ってもいいでしよう。
私たちのいのちのすべてが、エネルギーの蓄積に関係しています。こころの内面から信念めいたものを排除すればするほど、その空いたスペースに新たなエネルギーが蓄積されます。「人格」に使うエネルギーとひとつなって、より魅力的な生活に誘います。
さて、無形資産の土台である「社会」と関わる上で、すべきことあります。私たちは「「し合わせ」」になりたいと言いますが同じ数のヒトが「不「し合わせ」になりたい」と心の底で願っていることです。救命道具を纏うように無意識に「自己防衛の戦略」をとっていることです。そのせいで良質な人間関係が取れなくなっています。その傾向は何度、恋愛しても同じような相手を選択することに.表れています。
自己防衛の戦略は本来は生き延びるために分泌されるホルモンであるアドレナリン同様に有効に働いたものですが、現代ではとても巧妙に私たちに取り憑きます。過剰な自己防衛も出発点は幼児期に戦略として身についたものですが、大人になった現在ではデメリットの方が大きいのでゆっくり直すように心がけましょう。あなたは「し合わせ」になっていいヒトなのです。ここに挙げた項目は相互依存に関係にあります。
たとえば「人格」の場合
人格者とは平たく言えば「良いヒト」です。「良い」とは誰からの拒絶されず、昨日も今日も明日も、永遠に愛されると確信できるヒトです。「安心して人間関係が築ける保証のあるヒト」です。しかしそんなことは可能でしょうか。関係だからひとりで実現することは無理です。
人格の基本は相互依存の関係による精励です。人格とは社会を営む上で欠かせない実践する器です。
ジョアンナ メイシー著の「世界は恋人、世界はわたし」でエゴセルフからエコセルフの転換を主張するのも同じです。
チームで働く力、つまりリーダーシップを身につけるには、人格が大切になります。EQを中心を課題にした「人格」は、他のスキルと相互依存の関係が強く、その分影響力も広範囲に及びます、「5S=①整理②整頓③清掃④清潔⑤習慣」は、すべての項目に通じます。ところで5Sは何のために必要なのでしょう?マインドフルネス,つまり対象になりきるためです。
たとえば「学び」の場合
学びは「自分らしさ」が重要です、趣味にも通じます。
自由で豊かなライフシフトに欠かせない生涯学習は夢の羅針盤です。ゲンキを生み出すエネルギーの源泉です。夢を引き寄せる上で、大切なのは、期限です。他の課題にも共通しています。必要なことに力を発揮するのが「放棄」つまり般若心経で説く「放下著(ほうげじゃく)」です。
「覚えたことを何度も思い出す」という作業」はとても重要です。忘れたくない記憶は何度も思い出しますが、無理にでも覚えたいことは、習慣として身につけていないので、余程意識していないと抜け落ちます。USPの凄さがどういうことか知る上での学びになりますね。
たとえば「趣味」の場合
趣味はマインドフルネスを実戦で身につける上で有効な「遊び」です。
禅では、物事すべてが移ろいやすいことを認めて受け入れ依存しないことを教えてくれます。一度この状態に到達すると「放棄すること」を「無抵抗の実践」に置きます。それによって欲求することを物事、言葉、ヒト、さらに自分であること、幸福であることも執着しないようにします、そうすることで、物事、言葉、ヒトたちが、向こうからやってきます、私たちはただ堪能すればいいのです。これはすべてに当てはまります、つまり「し合わせ」の本質、安らぎがどのように体験するのか、体験するのに、多くはいらないのです。
増加の法則とは、そのことに考える時間を多く持てば持つほどどんどん増加することです、
上手に使えば使うほど有効な使い方ができるようになります。
マンダラ思考とは
ヒトの心の動き方はつかみようがなく、心の動きは、広大無辺であり、数えきれないものです。しかもそれは諸行無常というように、刻々と変化するもです。大局の流れを観るには、つながりを含む全体像を観ること、根本を観ることによって、複雑で多様な人間あるいは多様な問題が個々の役割と尊厳を認め合い、個性を明確にしていることを理解することです。
曼荼羅思考では、一見バラバラに見えながも全体の調和がとられている状態も、実は相互依存の関係にある本質に気づくことで、より本質的で持続的に成果を創り出す思考する方法です。欧米的に『システム思考』と呼んだのが、ピーター・センゲであり、彼の様に複雑性や脆弱性を増した組織システムや社会システムの中では、成果を出し続けることが難しくなっています。
マンダラ思考は、論理を超越した感覚で普段気づきにくいことに気づく一例が目標設定シート(マンダラチャート)であったりします。
ゲンキポリタン大学
「ゲンキポリタン大学」では、「社会人基礎力」をコアに<人生100年時代の曼荼羅>を描くように、ライフシフトをバックアップするさまざまな講座を、さまざまな方を対象に、さまざまな形態で開催しています。ご都合に合わせた形態をお選びください。
「社会人基礎力」(全6回)
- 人生100年時代社会人基礎力3つの能力
- 社会人基礎力①12のの能力要素
- 社会人基礎力②前に出る力を育てる主体性と8つの基準
- 社会人基礎力③考え抜く力を育てる思考法
- 社会人基礎力④チームで働く力
- 社会人基礎力に追加された3つの視点
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