横隔膜を動かすマインドフルネス瞑想

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私たちが、日常寝ても覚めてもしているものに呼吸があります。

呼吸がいっときも休まず行なわれているのは、生きるために必要だからです。
呼吸が停止して復活しなければ、その段階で生きることはできません。
このようにわかりきった息に対して、私たちは一般に関心が薄いのはあまりにも当たり前すぎて考えないからです。つまり大脳の厄介にならずに繰り返されているからです。

大脳がノータッチでも呼吸が続いてくれるのはありがたいことで、神に感謝するしかありません。

Naoman-Minoru
Naoman-Minoru

ここでは大脳に任せきりで自らが病気にならない身体を作るマインドフルネス瞑想の呼吸についてお話します。

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人工呼吸の世話にならないマインドフルネス瞑想

マインドフルネス実践講座

あるときは素晴らしくよい呼吸でも、あるときは反対に人生を灰色にする怖れもあります。
新型コロナウイルスは、ある日突然「人工呼吸」の必要が生じる恐怖をまざまざと教えてくれました。

人生が灰色に転じる呼吸とは、いうまでもなく浅い呼吸・弱い呼吸・力の入らない呼吸のことです。

先取的なIT企業の中でも、グーグルやアップルなど、ひときわ先取的で大きなリーダー企業が2500年前のマインドフルネスに注目したのは、人間生活に大きく貢献する科学が、実は人間の暮らし、なかでも呼吸に対して数多くの暗い影を投げかけていることに気づいたからです。
その証拠のひとつがAppleWatchです。

このAppleWatchは諸病に対して無形を制する道具として登場しました。
つまり正しい呼吸の役目である諸疾患の予防に役立つ道具として登場し進化を続けています。

体動が少ない働き方の蔓延

20世紀は19世紀と較べ、様々な面で大きな変わりました。
21世紀になると、その勢いはますます加速しています。
その中でももっとも大きな変化は、人間の仕事を機械に代行させることの進化です。

人体における筋肉(特に骨格筋)は、体を動かすためにありますが、進化すればするほど、最も目立つ上肢や下肢の筋肉は、その動きがしばしば不自然である上、ますます狭められつつあります。

たとえば長時間デスクワークに釘づけされた生活はその代表です。
体動が少なく、神経を酷使する仕事は呼吸を浅くしています。
知らぬ間に力のない呼吸になってしまっています。

そうした場合、血液の循環もまた低下します。

かかる生活は知らぬ間に生体の運営を低下させて、体細胞の生命力に悪い影響を及ぼします。
しかし体動にも上限と下限があります。
ある限界を越すと病気の受け皿態勢となってしまいます。

呼吸で主体的に骨格筋を動かす習慣

医学の進歩にもかかわらず病院のベッドは塞がっています。
新型コロナでは感染よりも病床不足が問題になりました。

病気のトレンドは変わっても、病人の数は減っていません。
すでに病める体に医療は必要ですが、その前段階ですべきことが病気の受け皿をつくらないことです。

それには、体動すなわち骨格筋の適切な活動を自身で実行したいものです。
体動とは生体の呼吸・聴力・形態・血液特性等の測定や脈拍・心拍・血圧・血流の測定 などの分野において活用されるキーワードですが、体動は骨格筋の活動と深く関係しています。

呼吸筋を目覚めさせる体動

60兆の細胞ネットワーク

体動にともない骨格筋である呼吸筋も活発に連動します。
それにしたがい肺の換気量も増えて、体細胞の働きも活発になります。
同じ呼吸筋のカテゴリーに入る横隔膜も、体動に応じて働きが活性化します。
ここが最も重要な点ですが、横隔膜は、肺のガス交換と同時に、心臓を助けて血液循環に重要な役割を担っています。

人体細胞は50兆~60兆あるいはそれ以上ともいわれていますが、これら細胞が活動するためには、血液が必要です。
心臓は血液循環系のエネルギーを生み出す仕事をしています。
いうまでもなくポンプ作用によって体循環と肺循環に対し強力な血液圧出力を提供しています。

毎日60兆の細胞にドラム缶36本分の血液を送り続ける心臓

心臓は毎日60兆の細胞にドラム缶36本分の血液を送り続ける

人間は一日に7200リットル程度の血液を必要とします。
ドラム缶一本200リットルなので、心臓は昼夜休まずドラム缶36本分の血液を送り続けています。ところが心臓は血液を製造する場所ではないので、送り出す分をかき集めるしか手がありません。

そこで身体をよく動かすことで、骨格筋が働き、その収縮力によって静脈血が心臓へ還りやすくなる仕組みを利用して送り続けることをやってのけます。さらによいことに、横隔膜が手足の筋肉と連動して働くので、腹腔内の静脈血も心臓へ送り届けます。横隔膜も手足の筋肉もよく働けば働くほど、静脈血の心臓還流に大いに貢献してくれます。

もともとは、手足の骨を動かす目的で骨格に沿って付いている筋肉である骨格筋、およびそれとは別の横隔膜(呼吸筋)ですが、血液循環という重要な仕事の手助けしてくれています。


ところが人間生活を便利にした科学文明の発達で、動かす量が少なくなっているのです。
体動の量が少ないと心臓の手助けが、できなくなって血液循環が乱されてしまうのです。

愛するとは身体を動かすことなり

体動の重要さに気がついた人びとはランニングやマラソン、ジョギング、あるいは種々のスポーツ、武道などに心を向けていますが、もともとは普通に暮らしていると補えたことです。普段あまり体を動かさない人がやると危険も伴います。

つまり、走り出すと、脈拍は一分間に130〜 200にもなります。安静時は60~80なので、およそその二倍です。それは心臓の仕事量がふえる負担で、若いうちはそれに耐えるだけの余裕をもっていたはずが走行中に胸が苦しくなるのは、心臓にそれだけ多く負担がかかっていることに他なりません。

マインドフルネスではまずは瞑想で心身ともにバランスのとれた呼吸を実践することで無理なく整えます。良い呼吸をすると横隔膜はよく働くので、その結果、心臓は安静時よりもはるかに多くの動脈血を送り出すことができます。それが重点的に諸臓器に配分されるので、各種臓器の機能が向上します。呼吸をするだけで身体が温まり、不調が修復されるのです。

一方、悪い呼吸が身体におよぽす影響は想像以上です。

深く強い呼吸に導くマインドフルネス瞑想

たとえば不安・心配・憂うつなどに心が占領されると、呼吸は驚くほど浅く弱くなります。

そうした場合、出る息をポリエチレンの袋にとって量ってみると、1分間1リットルにも満たないということが報告されています。
出る息が少ないとは、入る息も少ないわけなので、血中酸素も少なくなります。血中酸素とは血液に含まれている酸素です。

極端に浅い呼吸では出る息、入る息ともに少量なので、二酸化炭素(CO2)の体外排除が少なく、同時に血中酸素も減少します。二酸化炭素とは炭酸ガスのことです。体内でできた炭酸ガスを体外に放出するという肺の本来の働きを果たせなくなった状態つまり呼吸不全を引き起こします。

つまりマインドフルネス瞑想は、心から、身体から、あるいは両面から攻撃を受けることになるのを、防ぐのです。

まとめ

マインドフルネス瞑想で、自分が主体となって呼吸で骨格筋を動かす習慣を身につけたいものです。マインドフルネス瞑想は坐禅の形にこだわりません。慣れると骨格筋を動かすチャンスはいくらでもあることがわかります。マインドフルネス瞑想のメリットは動かすだけではなく、対象になりきるチャンスがあるので、集中力も高まりストレスを低減できます。つまり「調和」です。

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ゲンキポリタン(一般社団法人いきいきゴエス協会)

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