赤ちゃんが目を開けると、その視界に広がるのは、ぼんやりした霧のかかった世界。何かが目の前にあるようだけど、はっきりした輪郭はありません。
ぼやけたモノクロのテレビ画面を見ているような感じです。
大人なら、びっくり仰天であわてて眼科に飛び込むでしょう。
でも、胎内から出てきたばかりの赤ちゃんは正常に見たことがないので、
ただ見るだけです。それが正常な世界です。もちろんママにも赤ちゃんがどう見えているのか、わかりません。わかりませんが、ママはうれしさのあまり見えていると思い込んで笑顔で不安を取り除こうと懸命です。
でもこの先1ヶ月は、赤ちゃんは濃霧になかにいるようです。
生後2 カ月になると、ぼんやりと色を感じ取れるようになり、3 カ月頃までには目の前の
なにかが「ママ」だとぼんやりとわかるようになります。
ピントが合って、カラフルな3Dな世界が広がってくるのが、生後6 カ月ほどからです。
でも驚くなかれ、意外にも、それ以前の生後4 カ月くらいまでに赤ちゃんは普通の大人ではかなわない能力を期間限定的に持ちます。
親が英語と日本語の両方を話している場合、音を聞かずに、唇と眉の動きを見るだけで言葉の違いを認識します。とうぜんそれが何語かは分かりませんが、音がなくても違っていることはわかるのです。
継続して親が両方の言葉を使い分けていなければ、生後8 カ月までにこの能力は失われます。言葉に対する敏感さでは、どうあがいても、大人は赤ちゃんに完敗します。
赤ちゃんは言葉をしゃべれないので、赤ちゃんの脳がどうなっているのか、なかなか研究が進みませんが、少なくとも0歳児の能力は極端に過小評価されています。
親たちは赤ちゃんの学習能力に感嘆し、わが子にそんな能力があるならばと、知育玩具を使って、賢い子供を育てようとします。1歳からの英会話教室にも預ける方もいます。
確かに赤ちゃんはまったく無力にみえる赤ちゃんなのに、実は驚異的な習得能力を隠し持っています。
平均的な新生児の脳には約1000 億個の神経細胞があると言われています。
しかし大人がそうであるように、脳全体がフルに機能しているわけではないこと。
脳のエネルギー源であるブドウ糖の消費量は大人の3分の1ほどしかありません。
驚くべきは、その発達のスピードです。
乳幼児期を過ぎてもかなり長い期間、脳内では新しい神経細胞が作られます。
実際には高齢になってからも、脳内では新しい神経細胞が作られます。
生涯にわたる学習も同じくらい大事だということをもっと認識するべきですが、確かに新生児の習得スピードは際立っています。
でも、それ以上に大事にしてほしいのは、親子のコミュニケーションです。新生児の脳の発達どうように、感情の発達も驚異的だからです。
1歳半の決断は記憶できませんが、潜在意識に強く書き込まれます。
やさしいジョイントマットのことなら
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