ワンちゃんとホテルに泊まれる飛行機を使った北海道ツアーがあったので、ウチのワンちゃんを連れて行ってあげました。
生まれて初めての飛行機、雪の北海道、きたぎつねが出てきたり、ワンちゃんにはサプライズの連続、ストレスも、マックスに達してさぞかし疲れたと想像します。
事実、帰宅してからしばらくすると安心から疲れが出たのか様子がおかしいので病院に連れて行くとドクターから「人が楽しいからといって、ワンちゃんも楽しいと思うのは大きな勘違い」と叱られました。
そうなんです。
当たり前のことなんですが、可愛いがゆえに連れていってあげたいと思いが暴走してしまったのです。
同じ屋根の下で暮らしても、人にとっての快適はワンちゃんの快適とはいきません。
人には人の、ワンちゃんにはワンちゃんのお互いの違いを知ることが大切になります。
なかでも安全への配慮は欠かせません。どうしても人は自分たちの安全を優先しますが、自分ではどうにもできないワンちゃんに気配りしてあげるのが愛情です。
そこで必要になるのが、想像力。想像力は危機管理の基礎です。
人とワンちゃんの違い
ワンちゃんの室内での暮らしをベターにしてあげるために、いろいろいな場面を想像してあげるのは愛情そのもの。
ハイハイができるようになった赤ちゃんと同じくワンちゃんは動くのが仕事。
寝ているのは動くため。そんなワンちゃんにとって運動不足はストレスのもと。
病気の原因になります。
病気になっても人のように上手に伝えられない代わりに自然治癒力も高いとはいえ、辛いのは人と同じだと考えると、「動く」ことへの配慮は欠かせません。
「動く」といっても、体力にハンディのある小型犬や老犬には丁寧な配慮が必要です。
知り合いのお宅では、小型犬を寒い日に外に出したら震えて脚を骨折ということもありました。
特に、硬い階段や玄関の段差、気温、滑りやすい環境には、ハンディがあることへの気配りが必要です。
玄関の段差の「障害」は見逃しがちですが、軽々と越えられない危険も少なくないのです。ピョンと飛び越えた後に土間が硬かったり滑りやすいと着地したときに、骨折、股関節脱臼、腰痛(椎間板ヘルニア)になることも意外と多いのです。
こんなときに、ジョイントマットやコルクマットが敷いてあると衝撃を吸収してあげられます。
ワンちゃんは、家族が帰ってくると、おかえりなさいを伝えたくて嬉しさを身体全体で表現します。声や足音に気がつくとダッシュをして玄関に飛び込むように突撃してきます。一途な気持ちをジョイントマットやコルクマットで、やさしく受け止めてあげることができます。
玄関に敷いてあることで印象を明るくできる上、夏は涼しく、冬は暖かく、ワンちゃんだけでなく、人にもやさしく歓迎、お見送りできます。
汚れたら洗って干すだけで簡単にきれいにできるので、敷いてあることで玄関をきれいに保つこともできます。
なので、ワンちゃんが寝ても清潔に保ってあげられます。
危険がいっぱい!階段の上り下り
また「階段」は老犬には危険な場所です。
若いときに比べ上り下りに時間がかかるようになります。
踏ん張る力が弱っているので、脚だけでなく腰、腹部にも負担がかかります。
脚というと人間なら股関節までをイメージしますが、実際には腹筋(体幹)からが脚(下半身)です。
脚の筋力を鍛えるには腹筋から鍛えないといくら脚だけを鍛えても強くなりません。
しかしワンちゃんの場合、どのようにして鍛えることができるでしょうか。
人と比べると大変難しいですよね。衰えるがままに任すしかないのがほとんどです。
鍛える機会を作ってあげるしかないのです。
せいぜい散歩するのが関の山です。
あとは危険な階段の上り下り、特に下りるときに滑らないように配慮してあげないと、滑って転落したら骨折してしまいます。滑らずとも脚を踏ん張るだけで骨折します。骨折すると踏ん張れずに転落します。
階段はワンちゃんには恐怖なのです。恐怖に耐えて頑張るとストレスで身体の部位を問わず病になる可能性も高いのです。
実は身軽なニャンコでさえ下りは危険なのです。
愛するワンちゃんを守ってあげるためにも階段対策は是非してあげてください。若いときの習慣そのままにワンちゃんは動きます。人が対策してあげるしかないのです。
階段にジョイントラグ(タイルマット)という方法もあります。
階段への侵入防止のベビーゲージ、ベビーゲートを設置してあげるのがいいかと思います。
大怪我をしてから悔やんでもあとの祭りです。
転ばぬ先の杖を用意することで、人もワンちゃんもハッピーな暮らしをできるようにしてあげてください。
コメント