リーダーシップに共感は欠かせない
アレしなさい。コレしてはダメ。。。
指示しかしない親がいれば、
あれしときなさい。
しておいてあげないとお姉ちゃんが帰ってきたときに、
清々しい気持ちになれないでしょう。
だからしておいてあげたら素敵だね。
と理由と言葉を教えてあげる親がいます。
理由を教えたり、
やる理由を尋ねることで考えさせる訓練になります。
やり方だけではなく、感情を教えることは大切です。
人の気持ちを考えさせる訓練は
あり方を考えさせる機会になり、
その蓄積で価値観がしっかりできあがります。
あり方や価値観は短時間では教えられません。
教え方の難易度も高いので、
誰にでもできるというわけにはいきません。
しかし、幼児のときから、
考えること、話し合うことを繰り返していたら
成人しても、自然に後輩や部下にそうします。
勝てるチームの監督・コーチはそれができます。
リーダーシップです。
選手のうちは自分が努力すればいいことですが、
リーダーシップがないと人の上には立てません。
自分に金メダルあげようとしても
同じです。
ただ頑張るだけでは継続は難しいけれど、
あの人を喜ばせたいと思うと
頑張ろうという気持ちになります。
オリンピック選手もそうですね。
近親者から国民まで強い想いが逆転劇を作っていると思うと
「ありがたいな」という気持ちになります。
同じ想いは選手にもあるでしょう。
共感。
共感
共感する気持ちを身につけさせるのは結構たいへんなんです。
共感は全体像が読めないとできないからです。
たとえば、あの人の脚が好き。笑顔が好き。というような表現を耳にします。
「あ〜、そうなんだ」で済んでしまう話ですが、実はそうでもないんです。
「脚だけに関心があって、心には関心がない」という意味の場合もあります。
「脚も好きだけど、あの人の心も全体像も好き」という意味もあります。
ふたつの意味は全く違うことに気づかれたと思います。
共感できる力は、後者の方です。
つまり日頃から俯瞰することに慣れていないと共感ができないのです。
これを教えて身につける方に誘導しょうとしたら、
話すと同時に心を通わせながら考えさせる訓練を積んでおく必要があります。
心を通わせるトレーニング
もうお気づきになった方も多いと思いますが、「心を通わせた」会話が重要なのです。
「心を通わせた会話」があっての考えさせるトレーニングが効果を発揮するのです。
話して教えるだけではなく、質問を投げかけ、こういう考え方もあるわ。
ママならこんなふうに考えるけど、ゆかりちゃんならどう考える?」・・・・
というように質問を投げかけ答えを待ちます。
その基本は「心を通わせた会話」です。
「心を通わせた会話」の本質は、愛情に支えられた励ましです。
励ましとは勇気づけにつながる愛があふれた行為です。
言い換えると親自身に子どもの「全体像」が見えているということに他なりません。
いまいる場所と北斗七星が輝く場所にラポール(心の架け橋)を架けられる力。
見えないものが見える力とも言えます。
子どもは心を通わせた会話を通じて、
言葉だけでは受け取れない目に見えない世界を見る力を養うことができるようになります。
女性は共感力が高い
あり方について、男性と女性に話すと、その理解度には圧倒的な差がでます。
女性はすんなり通じますが、男性には面倒、どうでも良いように感じる人が少なくありません。
男性は具体的なHOW TOに強い関心を示しますが、あり方には無関心が多いのです。
ですから企業活動をしていても、あり方に理解は示しても、いざアクションとなるとラチがあかないというか、どう対処していいのかわからないケースが目立ちます。
女性は幼いことから、着せ替えごっこなどを通じて「共感する」ことをトレーニングしていて、習慣化しています。
終わりのない会話がそうです。終わりのない会話、つまり共感を楽しむために「アイドル」がいて、「お茶」があり、「ケーキ」があります。
それを比べると男性には目的にない会話はヒマつぶしでしかなく、目的のある会話には夢中になります。
この男女の違いを補完するように「女性管理者」が求められています。
小池東京都知事はその代表とも言えます。
そしてモノが溢れる時代には「あり方」が重要なファクターにもなっています。
たとえばスターバックスの成功も「あり方」なしにはなかったでしょう。
時代の変化は「ワークライフバランス」「ホームオフィス」という形のなかにも生き方、あり方の変化が宿っています。
共感力はチームワークやリーダーシップを支える、ビジネスで生き残る上では欠かせない能力だと言いますが、
共感力はチームワークそのものであり、リーダーシップそのものなのです。
そのはじまりは「子育て」から起こっているのです。
コメント