かって国内で「日本は資源のない小国」だと論じられていました。
それが「日本は海外の領土に活路を求める必要がある」と意識の土台になっていたのです。
その結果、戦争に突入。
敗戦の後悔から、意識の大転換が行われ、
「・・・だから日本人は世界の誰よりも働かなければならない」が浸透。
これが高度成長のエネルギーになりました。
しかし東京オリンピック、万博、バブル・・・・
繁栄を手にした瞬間から、転げ落ちるように、働くふりが蔓延し、いまでは格差が広がっていると言われるようになりました。
でも本当の格差は「できる人間」と「できない人間」。
あるいは「やる人間」と「やらない人間」の格差が急速に拡大しています。
「できる人間」と「できない人間」、「やる人間」と「やらない人間」の違いとはなんでしょう?
「できる人」と「できない人」の違いはなに?
- できる人とできない人の違いは、システム思考ができて、 PDCAを回せる人。
- できない人は、システム思考ができず、感情で動いて、PDCAが回せない人。
人生は「諸行無常」。
ジェットコースターのようなものですが、変化を嫌うと、PDCAが回せません。
思い通りにならないと挫折感を感じてしまうのです。
PDCAが回せる人と回せない人の違いは、能力の差ではなく習慣の違いです。
変化を嫌うので、習慣を変えることは、簡単ではありません
その結果、PDCAを鬼回転させる人と、水車のようにしか回さない違いになってしまいます。
PDCA鬼回転
PDCAを鬼回転させる必要があっても、そうはしません。
いくら必要性を説いても、変われる人と、変われない人がいるということです。
変われない人は、変われない原因の自分の資質の問題にしますが、そこが間違っています。
資質なんて、そんなに大きな違いがあるわけではありません。
彼にできるなら自分にもできるはずと考えたらよい。
違いを埋めるのは、仕組みの理解と対策です。
かならず「していること」に違いがあります。
その大半は準備にあります。
PDCAで考えるとシンプルです。
PLANの代替案が少ないので、やってみたけど、うまくいかないと、代替案がないので立ち止まってしまいます。初歩の初歩のミスです。しかも事前に試していない。
その必要性をわかっていても変われないのは、なぜでしょう?
わかっていても変われない人
Photo by Anne Nygård on Unsplash
なぜ、わかっていても、変われないのでしょう?
ひとり会社を運営する人にとって、とってとても重要な問題です。
人間が変わるチャンスは誰にも2回あると言われています。
1度目は成育期
2度目は青年期
この2回のチャンスで変われないと、ほとんどの人は熱意のないままに「変わりたい」と口にしながら変わろうとしません。ほとんど口だけです。
つまり1~3歳で人生に対する決断をしままま、ずっと同じ発想、思考システムで繰り返しを延々とやり続け、人生のクライマックスになって、自分がなにを目的に生きてきたのかが、明らかになります。
2~3歳で人生に対する決断を間違うとずっと間違いを冒し続けることになる危険があります。
これは世界的に解き明かされています。
「変わることはもうできません」と言ってるのではなく、変わるには科学的な条件が必要だというに注目してくださいということです。
ところが「変わらなければ」「変えなければ」と切実な問題をいうとき、たいていは「感情的」になっています。
感情を揺すぶって恩恵がある場合は、お客様に商品を売るときと従業員を鼓舞するときだけです。
あとは「働くふり」をするときぐらいです。
それ以外に感情的になって得することはなく、損するばかりです、
これでは邪魔にこそなれ成果をあげることはできません。
システム思考で突破する
システム思考とは、「原因=結果」の当たり前のルールを理解することにあります。
小さな出来事は、「原因=結果」が見えるようにわかりますが、少し厄介なことになると、「原因=結果」の連鎖なので、現象から原因を見ることが難しくなってしまいます。
複雑になるほど、自信がなくなるので、感情的な対処をしてしまいます。
科学的にいきましょう。
PDCAは自転車に初めて乗ったときの要領です。
このときに活躍したのが、それぞれの人に宿っている「無邪気な子ども」のこころです。
無邪気な心がPDCAの心を取り戻す
「無邪気な子ども」が乏しい人に、PDCAは回せないと断言します。
成功は怪我せずに学べばないからです。
この「無邪気な子ども」の心こそ、「し合わせ」感を感じられる源泉です。
お金や物をいくら持っても、「し合わせ」とは感じられません。
所詮、「し合わせ」の代用品でしかなく、人生のクライマックスで思い知ることになります。
仕事の場にはこの「無邪気な子ども」を育む機会が山ほどあります。
このチャンスを適確に判断し、つかめるスキルが「マインドフルネス」です。
「働きがいのある会社」」には、自分を本来の自分に引き戻し再活性化するチャンスがあふれています。その必要性を知り抜いている人が社内にいます。
マインドフルネス研修は、必要性を知り抜いている人がいる会社で実施しています。
従順な子どもの心が強いが多い会社では、改善がすごく難しく、トップあるいは近い人の理解が重要になります。
まとめ
「無邪気な子ども」が乏しい人に、PDCAは回せないと断言します。
理由は失敗を嫌がるからです。
失敗を嫌なら、念入りな準備をすればいいと思いますが、準備すら嫌がります。
とりあえず形式的にやって終わりなのです。
「準備もしていないし、対策もしていない状態だから、失敗して当然です。」と言い訳が自分にも周囲にもできるのです。
言い訳ができない環境なら、ちゃんとします。
つまり根っこのは同じなんです。自分が傷つかないようにしているだけなんです。
従順な子どもの心でくらしているんです。問題はこれでは「し合わせ」になれないということ。
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