無になれ。空になる。瞑想することは、無我の状態になることだと思い込んでいませんか・
マインドフルネス瞑想も含めて、仏教でいう瞑想はトレーニングです。
経験したことのない一般人が、ある日、瞑想したからといって、「無になる。」ことも「空になることも」ありません。気にせず瞑想しちゃってください。
マインドフルネス研修では「システム思考」を使うトレーニングをします。
そのいったんをご紹介。
「し合わせ」を体感するのが瞑想の目的
無になれ。空になる。瞑想することは、無我の状態になることだと思い込んでいませんか。
それが瞑想の目的ではありません。
「こんなものです」体験できるだけで、ハッピーです。
瞑想では「心身の力をすべて抜くこと」を学んでください。
それが「無我」の状態です。
「し合わせ」を体感するのが瞑想で得られることです。
マインドフルネスは「し合わせ」になれる自信を体感するのが目的。
マインドフルネスあるいはマインドフルネス瞑想の目的はなんだと思いますか?
マインドフルネスは「し合わせ」になれる自信を体感するのが目的です。
マインドフルネス研修とは、「し合わせ」を妨害している無数の考えや行いを全部取り除く研修です。
「し合わせ」に影響しないことは全部捨ててしまいます。
捨てても、ポリ袋も、ゴミ収集車も、焼却炉も要りません。
ただし最初は不要なモノが多いかもしれないので、最初だけ手助けしていただく必要がありそうです。
後付けされた間違った教育の効果で、ほとんどの人は反対に努力します。
努力が足らないと自分を責め、自己否定し、イライラして、他者を傷つけます。
この自己否定感や、イライラも、捨てます。
ただし、「なにかを捨てたい」感情そのものが力むと煩悩になります。
「考えるな、感じろ」ブルース・リーの柔らかい感覚が響きます。
諸行無常=いまこの瞬間をマインドフルネスに深く生きる。
人生(ライフサイクル)は変化している。
過去は去り、未来はまだ来ない。いまこの瞬間を生きる。ことを忘れてしまいます。
「諸行無常」とは、いまこの瞬間をマインドフルネス(注意深く、いまに全意識を集中して)に深く生きることです。
入口(誕生)があり、一切皆苦(人生はでこぼこ道)がはじまり、出口(死)があり、涅槃寂静(人生は素晴らしいもの)にたどり着く。
山あり、谷ありのジェットコースターに乗っているような楽しいものです。
人生は山あり、谷ありのジェットコースター
小泉元総理の次男、ご自身のキャラもあって注目を浴びる小泉環境大臣。
一挙手一投足が話題になります。
「環境問題」は、出口が問題になりますが、入口=原因、出口=結果になります。
出口以上に入口を慎重にシステム思考で考慮するのが大切です。
原因に対する結果(対策)が手抜きなので、新たな原因となり結果が生じます。
マインドフルネスの智慧
事態は原因=結果(因果応報)の連鎖なので、どんどん複雑化して、手に負えなくなります。
マインドフルネス(注意深くなりきる)システム思考を使えば、手を負えなくなる前に考えられます。
ドネラ・H・メドウス、デニス・L・メドウス氏の共著「地球のなおし方(ダイヤモンド社)にこんな一節があります。
実際にあった話として、こんな話が紹介されています。
1950年代、ボルネオ島での話です。
ここのある村で、マラリアが大流行しました。
マラリアは蚊が媒介すあ病気なので、世界保健機構(WHO)がDDT をまきました。蚊はみんな死んで、マラリアの流行は終焉しました。ところがそのあと、いろいろと不思議なことが起こり始めました。
まず、民家の屋根がボロボロと落ち始めたのです。どうしてでしょう?
DDT をまいたので、民家の屋根に住んでいたスズメバチがみんな死んでしまいました。
ところが、イモムシを食料源としていたスズメバチがいなくなったので、イモムシが大繁殖して、茅葺きの屋根を食べてしまい、それで屋根が壊れてしまったのです。
植民地政府は困りました。しかたがないので、トタンの板を配って、「これで屋根をふきなさい」と言いました。
たしかに、イモムシに対しては強い屋根でした。
ところが、今度は村の人々が不眠症になってしまいました。なぜでしょう?
ボルネオ島は熱帯なので、猛烈なスコールが降ります。その雨がトタン板の屋根にあたるすごい音がうるさくて、寝られなくなってしまったのです。
また、別の問題も出てきました、DDT をまいたので、たくさんの虫が死にました。死んだ虫を、これ幸いとヤモリが食べ、今度は大量のヤモリが死にました。そのヤモリをネコが食べました。
そうやって、食物連鎖をあがっていくたびに、DDT が般柿され(生物波縮といいます)、高濃度のDDT を摂取したネコたちがどんどん死んでいったのです。
ネコがいなくなって大喜びしたのはネズミです。
そうして、ネズミが増えていくと、今度は別の伝染病が流行りそうになりました。
さて、困ったのはWHO です。
「自分でまいた種」とはこのことですね。
どうにかして刈り取らなくてはならない。どうしたと思いますか?
なんと、1万4000 匹のネコにパラシュートをつけて空からまいたんだそうです
「いったい何やってるんだろう」と思いませんか?
でも、自分のまわりを見ても、世界を見ても、「何やってるんだろう」っていうこと、よくありませんか。
良かれと思ってやったのに予期せぬ結果が出できたり、当面はよくても、あとでよけいに問題が大きくなったり、別の問題が出てきてしまったり・・・・・。
それは、私たちの日に見える部分はごく一部であっても、地球や私たちの暮らしゃ組織の中のさまざまなものは、他のさまざまなものに影轡を与えたり与えられたりして存在しているからなのです。
地球と同じく経済も、そのさまざまな要素が他の要素と影響を与えあって、動いているのです。地球も経済も「システム」なのです。
システムにはシステム独自の性質や働き方があります。
現在の人口や経済のシステムはどんどん成長しており、そのために地球への圧力が限界を超えるほど大きくなっています。そのゆがみが、温暖化をはじめ、さまざまな地球環境問題として表面化しているのです。
たとえば、現在の人口や経済は、構造として「どんどん増大する」システムになっています。増大する構造のシステムに対して、たとえば、その要素の一部であるリサイクル率を上げようとする取り組みだけでは、根本的な解決とはならないことは明らかです。
地球や経済がいろいろな要業がつながったシステムであることを認識してこそ、その場限りのパッチワーク的、近視眼的な取り組みではなく、「長期的にも正しい真の解決策は何か」を考えて、進めていくことができます。
そのように、問題や状況をさまざまな部分がからみあったシステムとして考えるアプローチが「システム思考」といわれるものです。
システム思考ではなく、目の前の問題だけを見て、解決しようとすると、どういうことになるでしょうか?
ある問題を解決したと思ったら、予期せぬ影響が別のところに出てしまったと、いうことはありませんか?
「自動車用ガソリンに排気ガスを減らす化学物質を添加したところ、地下水の汚染が大幅に悪化した」というのはこの例です。
日本でもゴミ埋め立て地が足りなくなり、たくさんの焼却炉を作りました。ゴミは少なくなり埋め立て地は延命できました。その結果アメリカ150、ドイツ50に対して1854もの焼却炉ができ、欧米の何倍ものダイオキシンが発生しています。
確かに便利な世の中になりました。便利にすれば売れるので、売るためにアイデアは進化しています。
しかし「システム思考」という点では、置き去りになっています。
マインドフルネスで「システム思考」を使うトレーニング
1950年代、ボルネオ島で起こった事例から進化していないことがわかります。
アメリカでは、ほとんどのビジネスマンが「システム思考」を知っています。理解度、実行度はともかく情報として「システム思考」を知っています。
実際に外資系企業では、「システム思考」を会社として管理職に学習させている企業も少なくありません。
自然災害ラッシュの日本ではあまり話題にならないのはメディアが報じていないことも影響しているのかも知れません。
しかし、「システム思考」はブッダが教えてこられた「仏教の本体」なのです。
仏教を「葬式仏教」に閉じ込めてしまうのは、もったいのない話ではありませんか?
たとえば「終活」でなにが起こっているでしょう。
遺産争いのはて、家族の分裂が多いのは、間違った終活が原因です。
自我アンケートで自分を知る
人は誰でも自分のことをそれなりに知っているつもりです。
でも客観的にわかっているかというと怪しいものです。
自分を変えたい、変わりたいと願っても、感情だけで変えることはできません。
自分に何が足りていて、何が足りないのかを知る。
システム思考は、自分の不足を補うことが可能になります。
そうしないと、無意味に自分を責めて、自己否定感だけを強めることのなります。
自分のなかに三つの心がある
人にはP(親の心)、A(大人の心)、C(子どもの心) の三つの自我があります。
さらに自分を知るために、Pには父親の心、母親の心があり、Cには従順な子どもの心、無邪気な子どもの心があることを意識してください。
自分を知るために、自分の行動をP(親の心)、A(大人の心)、C(子どもの心) の三つの自我を数値化して図表に描くことが必要です。
これを自我像の図式化(エゴグラム)とよびます。
TA(交流分析)ではP(親の心)、A(大人の心)、C (子どもの心)の作成と呼んでいます。
外界に露出した自分の行動をP(親の心)、A(大人の心)、C(子どもの心)、 三つの心を使って分析した結果を、数値化し、さらに図表化して描く自我像です。
この自我像によって、自分の思い込みとは違う「現実の自分」を浮き彫りにするの で、いま現在の自分がどんな自分なのか知ることができます。
なりたい自分に近ずくために、自分をどのように変えていけばいいのか。
その具体的な方法と手順を策定するための有効な資料として活用できるので自己改造に役立 てることが可能になります。
マインドフルネスで「自分の宇宙」を知る
マインドフルネス研修では、不足する自我を発見して、3つの自我のバランスを整えるように推奨しています。
自分の宇宙を知って、「し合わせ」へのプロセスを知るのが、マインドフルネスです。
ともすれば観念的に理解した状態で、「変わりたい」「変わらなければ」と焦りだ けが先走りますが、それでは期待する結果を得ることは困難なばかりか、逆効果に陥ります。
大事なことは考えではなく日常の行動を変えることです。
感情はコントロールできませんが、行動はコントロールできるのです。
つまり「マインドフルネス研修」を通して、行動で自分に変革 を起こしていくのが早道なのです。
エゴグラムを活用する
その処方箋を作るためのツールが「エゴグラム」です。
エゴグラムを使うことで、心理現象の傾向を知り、感情を強化しないようにします。
感情を強めると、考えすぎて、執着心がどんどん強くなり、逆効果になります。
エゴグラム作成のための元データになるのが、アンケート(Man_Survey.pdf)です。
まとめ
マインドフルネス研修では「システム思考」を使うトレーニングをします。
自分の心身がシステムであることを知り、会社も地球もシステムであることを知ります。そして自分はシステムのひとつなのだと理解します。
マインドフルネス研修はシステム思考ができるエンドレスにワンダフルな「し合わせ」研修です。そして自分はシステムのひとつなのだと理解します。
規模の限界を超えて、使い捨てされるパーツではなく、限界と調和する術を理解した「し合わせ」なパーツであることを学習します。
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