会社の資金繰りは社長の仕事でしょうか?
もっと創造的な仕事もあるだろうという人もいるかも知れません。
ひとり会社の社長が「資金繰り」に時間を使わず、貯蓄にも簡単に取り組めて、人生をエンジョイする100年時代のメリットについてお話します。
資金繰りは社長の仕事
会社の資金繰りは社長の仕事です。
社長にとって資金繰りは利益を獲得するよりも重要なことです。
なぜなら、赤字が続いても会社は続けることができますが、現金がなくなってしまったら、会社は潰れます。
この意見に異論のある人はいないでしょう。
資金繰りは優先順位のトップ
資金力のある会社でも、業績が好調であればあるほど動くお金も大きくなるので、拡張する意志がなくても、運転資金が増えていくので、資金繰り表等により資金をマネジメントするのは優先順位のトップにあります。
なので資金繰りは幹部であってもできません。経理担当でデータを整えることはできますが、資金繰りの数値は社長がマネジメントしなくてはいけません。しかもひとり会社であれば、自分しかいないので資金繰りは間違いなく優先順位のトップです。
しかし、「資金繰り」は優先順位のトップだけど、建設的な業務ではありません。
会社を回す、走らせる業務なので、未来につながる仕事ではありません。
だから資金繰りは、なるべくしなくていいようにしたいものです。
ないないづくしで軽快な経営
売り上げが増えると、仕入、外注費や経費の支払いも比例して増えます。
都合によっては借り入れをすることにもなります。
借りたら返済しないといけないので、経理仕事も複雑になります。
結局、資金繰りに動きまくることが、経営を正しくできていない原因になります。
だから黒字倒産というようなことも起こります。
シンプルで身軽な経営を心がけるには、まず入金日と支払日の差にゆとりがあることです。
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人を雇用しない
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設備にお金をかけない
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無駄な経費を使わない
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借入もしない
つまりいつでも引越しできる態勢を心がけておくとシンプルで身軽な経営ができます。
だからいつでも引越ししたら良いと勧めているわけではありません。
それほど簡素な経営を心がけると効率的だと言うのです。
総じてアメリカの企業は簡素化されています。
一方、昔の日本の企業はどこか重厚感がありませんか?
これは歴史の違いよるものだと思いますが、「重厚=信用」と思い込んでいたこともあると思います。
日本の一人当たりの生産性の低さは世界的に有名。
- 日本の時間当たり労働生産性は 47.5 ドルで、OECD 加盟 36 カ国中 20 位。
- 日本の 1 人当たり労働生産性は、84,027 ドル。OECD 加盟 36 カ国中 21 位。
- 3.日本の製造業の労働生産性は 99,215 ドルで、OECD に加盟する主要 31カ国中 15 位。
• 就業者1人当たりでみた2017年の日本の労働生産性は、84,027ドル(837万円/購買力平価(PPP)換算)。
順位は、OECD加盟36カ国中21位で、2013年から順位が変わっていない。
- 日本の1人当たり労働生産性は、ニュージーランド(76,105ドル/758万円)を上回るものの、英国(89,674ドル/893万円)やカナダ(93,093ドル/927万円)といった国をやや下回る水準である。
• 米国(127,075ドル/1,266万円)と比較すると、概ね2/3程度となっている。
1990年には米国の3/4近かったが、2000年代に7割前後に低下し、 2010年代以降は2/3前後の状況が続いている。
優先順位と固定観念が違う
優先順位と固定観念に間違いがあるからです。
欧米には、学生から兵隊さんまで「ハッピーフライデー」の習慣があります。金曜の夜は勉学・仕事から解放されますが、平日は勉学・仕事が優先順位のトップにあります。
(モーレツ会社人間は家で仕事しますが)会社が終われば家に帰るので、家族団欒の時間も取れます。
平日の打ち込み方がスポーツの違い同様にパワフルなのです。(体力差ですかね)しかも軽快。
一例をあげると日本ではスポーツ競技でも、エライさんのスピーチや準備が欧米と比べて長いです。
いまでは、随分と軽薄短小になりましたが、随所に面倒で、まだまだ重厚なんです。
働き方改革は生産性革命
働き方改革は生産性革命です。
時短が話題になりますが、比例して「効率アップ」が課題になります。
この場合に、成果主義をとっているか、出来高主義を取っているかで違いが出てきます。
成果主義は目標達成主義です。「定めた時間内に仕上げます」のスタイル
出来高主義はできただけ、できなかった分は残業でカバーしますのスタイル。日本の場合、長時間労働が有名ですが「見せかけのやる気」になっている側面があります。
どこをどう変えていくかは、個人によって違います。
本当に過酷な状況にある方もいると思います。
信用は「ユニーク&スペシャルなスキル」に裏付けされた業績です。
資金繰りはシンプルに貯蓄に時間を回す
出所 日経WOMAN
月々の積立額別に1,000万円を貯蓄するシュミレーションです。貯蓄のみの場合と貯蓄&投資のケースでは、期間が大きく異なることが解ります。
小さくてもコツコツ貯めれば1,000万円も近くなります。
NISA or つみたてNISAで投資をプラスすれば時間も短縮できるので、その分、創造的な時間に使うことができます、
さらに利用料0円!ロボアドバイザーが資産運用をトータルサポート◆松井証券の『投信工房』◆を使えば楽々資産運用ができる時代です。
ひとり会社は、自分で自分の身を守る必要があります。
資金繰りに使う時間を最小にして、自分自身の資産運用にも貴重な時間を割かない。
仕事も目標をもって効率的に生産性をあげる。
自分と家族のために使う時間を有効に使えるのが、これからの100年時代の特長であり恩恵です。
まとめ
会社の資金繰りは社長の仕事です。
この意見に異論のある人はいないでしょう。
しかし優先順位のトップでも、建設的な仕事ではありません。
だから資金繰りに時間をかけないようにします。
そのためにシンプルで身軽な経営を心がけるには、まず入金日と支払日の差にゆとりがあることです。
さらに4つの鉄則を遵守します。
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人を雇用しない
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設備にお金をかけない
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無駄な経費を使わない
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借入もしない
仕事もプライベートも建設的に進めていきましょう。
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