ラケット・アサーティブ・マインドフルネス

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 こんにちは、人生100年時代の「マインドフルネス実践講座」のコーチ、ゲンキポリタンです

ひとり会社(個人事業主、ホームオフィス)にとってクライアントの関係はWin-Winが鉄則です。

関係を発展させていくことは、生産性をアップしていく上で欠かせないからです。
楽しく仕事をするうえでも大切なことです。

それには健全なコミュニケーション能力が必須です。
仕事はできるが、生まれ持った性格が災いしてWin-Winな関係が作れない人がいます。

「生まれ持った性格」とは思い込みで、実際は幼児期の思い込みがブレーキになっている場合もあります。

100年ライフを生きるひとり会社(個人事業主、ホームオフィス)の災いとなる「ラケット」と強い味方になり「アサーティブ」について説明します。

ラケット

ラケットはマイナスのストローク(交流)の一種です。
親しみのあるコミュニケーションをすればいいときに、ふさわしくないネガティブな感情を出してきます。
その背景には相手を支配したい願望が潜んでいます。
本人(大人)には習慣化した交流パターンで、そのようにしかできない苦悩があります。

ラケットは精神世界を破壊するギャングのようなもので、相手を支配する目的で使いますが、そ れが同時に自分を縛りつけてしまいます。
小さなことでも積み重なると人生を狂わせてしまいます。貯金によく似ています。

コツコツ貯めてまとまった金額になったときに引き出します。

この場合はコツコツと不愉快な感情を貯めて、ある日不幸を引き出すのです。
嘘もその範囲に入ります。

嘘はネガティブなものですが、目的に違いがあります。

• 相手をだまして利益を得るもの
• 自分を守るためにつくもの
• 相手を守るためにつくもの
• 気を引くためのもの

相手を困らせることで気を引こうとする人がいます。
女性に多い現象です。

しかし、いくら気 を引いても、気を引くことは目的ではなく手段でしかないので、願望が達成されるわけではありません。

相手を支配したい

では、何度失敗しても、懲りずに繰り返す、人間関係をこじらせるだけでなく、自己実現の妨害 をしている悪循環の背景にある手法「ラケット」について説明しましょう。

ラケットとは、不愉快な感情を使って、相手を思い通りにコントロール(支配)する手法で す。
たとえば悲しそうな表情をする、寂しそうな態度をとるなどがそうですが、役者さんが役を演じるときに、気持ちを同じように調整して演じるのに似ています。

「ラケット」を多用するのは幼児期です。
まずこどもというものが親、保護者が思う以上に彼らは不安を抱いている点を理解しておきましょう。

幼児は無力な存在で、親、保護者の愛情と保護なしには生きていけません。
これは成人がこどもと同じように理解できない心境です。

切羽詰まった状況に置かれた幼児が、愛情と保護を得るた めに、愛想笑いをするという驚くべき事実に注目しておきましょう。

交渉する力を持たない無力な幼児たちが自分の欲求を満たす手段として使うのが「ラケット」 という手法です。

「もしボクが悲しそうにしていると保護する立場にある人は、考えを改めてボクの願いを受け入れてくれるかも知れない」と考えるのです。

親たちは、「もう、仕方がないね」という思いから、イライラしながらも、代わりにやってやる など、幼児の欲求に応えます。

この瞬間、不快な表情や態度は魔法のおまじないのような役割を果たすのです。
「しめしめ、この手法は効果的だ!楽しくはないが、このやり方は使えるぞ!」 と思うようになります。

しかし、ここでは率直でないことに注目しておくことが重要です。
こどもは自主的つまり自分の 責任でなにかを要求したのではなく、親・保護者が”察して”親・保護者が自主的にこどもの要求を 満たそうとするのです。

おもちゃを買うにしても、子どもが自主的に求めたわけではなく、大人 が自主的に買ってこどもに与えることになるのです。

つまり、こどもには交渉の手間が省かれるのです。
自分が不機嫌な表情をしていたら、親・保 護者が気をきかせて買ってくれるのです。

まさしく万能の神というわけです。
自分はなんでも支配 (コントロール)できると思い込んでしまいます。

万能感が大人になった私を苦しめる

 こじれる人間関係〜ラケット

幼児はこれが武器になることを体験で学び、困らせることで、願望は実現されることを憶えます。
これほど便利な「弱者の戦法」を以後手放そうとしなくなるのは当然だといえます。

さて、厄介なのは、この手法を成人への過渡期、さらに成人して社会人になっても使ってしま うことです。

困らせることは、自分にとって大切な人の気を引き、支配する手段になると思い込 んでいるのです。
天邪鬼な甘え方です。
大人の社会では通用しないので、問題が起こってきます。

オーナー企業などの社長にもよく見受けれます。
大人気のない態度、表情、行動ですが、その裏には言いたいことを言えない弱点があります。
言うと嫌われたり、退社するものが出ないかという不安があります。
しかし、こんなことをしていると目に見えない士気が低下し、業績は不振に陥ります。

そうはいっても、この段階まで、率直、誠実、対等、自己責任で交渉する、人間関係を持つこと を体験していないので、どのようにしていいのか分からないまま経営に携わる。
あるいは社会人になったばかりの若者も未熟なまま大人社会を生きていくことにな ります。
ひどい場合には先の社長のように大人対大人の典型的なコミュニケーションの場である、ビジネスの交渉現場に持ち込む者もいます。

率直、誠実、対等、自己責任が大人の態度

ひとり会社

ラケットは幼児期の名残ですが、習慣化していると一生ついて回ります。
繰り返し使うことで習慣になっていて、合理的な判断を超えて使われます。

彼らが体験で知っているのは、「遠まわし、正直でない、見下すかあるいは自己卑下、責任を負 わない」というやり方であり、健全なやり方の真逆なのです。
それを成人しても使う背景には 「自分は弱者だ」と決めつけた誤った思い込みがあります。

遠まわし、正直でない、見下すかあるいは自己卑下という態度は、責任を負わないためであり、 相手に自主的に行動させるための方法なのです。
これは壁を見て、ひとりさびしく不機嫌にしてい たら、相手が勝手に思いなおしてくれたという手法そのままです。

これについて前者の場合をアサーティブ(正当に主張する)、後者をノン・アサーティブ(非主張的)またはアグレッシブ(攻撃的)と呼びます。

アサーティブ・アサーティブネス・アサーション

現実を変えることもできる

アサーティブの4本柱は「率直・誠実・対等・自己責任」です。

「率直・誠実・対等・自己責任」は「ラケット」の正反対のコミュニケーション能力です。

アサーティブ(assertive)

アサーティブ(assertive)は、アサーションの形容詞です。

アサーティブは、自己主張ですが、誤解を招くことのないようにするために、自分を率直に表現するということとしたほうがいいでしょう。

アサーティブネス(assertiveness)

アサーティブネス(assertiveness)は、自分を率直に表現しあう関係です。WIN-WINというように、ビジネス上の問題は、他者との関係で起こります。

アサーション(assertion)

アサーション(assertion)は、自己主張ですが、誤解を招くことのないようにするために、自分を率直に表現するということとしたほうがいいでしょう。

アサーティブの4本柱

人間関係の仕方

「率直」であること。

「率直」とは、遠まわしな表現をしたり、くどくど言いわけしないで、気持ちや自分の意見をシンプルな言葉で表現することです。
自信がなかったり、責任回避をしようとすると、知らず知らずに率直さを欠いた表現になり、結局相手を遠ざけてしまいます。

「誠実」であること。

「誠実」とは、自分にも相手にも、正直に向き合うこと。
自分を抑えるのは、正直な自分を隠しているので、心から向き合うことがない。
だから相手はつまらないと感じます。

でも自分を抑えた人は相手のためにしたことと思っています。
だから気持ちがすれ違う。

いくら相手を思って抑えても、それを喜ばれることはありません。
心を向けずに表現するのは正直ではないので報われることはありません。

「対等」であること。

「対等」というのは、自分が相手よりも上だとか、相手より下だとか、敵対的な考えにとらわれることなく、同じ立場の人間として向き合うことです。

仕事はチームワークで進めることが多いので 、役割で上下関係が出来たりします。
しかしそれと人間であることは別です。
役割上命令したり、されたりしても、人としては対等なのです。

対等な扱いをしない人は、自分より弱い人には見下しがち。なにより自分を自分で見下しては自分が可哀想。

「自己責任」であること。

「自己責任」とは、自分の行動は自分が選択する、その結果にも自分で責任を持つこと。人の言いなりになったり、人のせいにしないことです。

人に譲る人は、言葉にしないけど、人のせいにしてしまう。
気がついていないけれど、これが自分を疎外する原因になります。
まとめ

ラケットを使わないやり方をするには自分は幼児のように生活力がないわけではないという事実を再認識し「率直、誠実、対等、自己責任」を積極的 に取り入れることを積極的に心がけましょう。

アサーティブ(正当に主張する)であることがWin-Winの条件です。

ライフスキル・境界チェック・4つの真理・マインドフルネス
幸せ(=JOY)は自分の内にすでにあります。自分の外側に求める習慣をやめて、自分の内に求めるとライフスキル(=EQ)は育ちます。 育つほどマインドフルネスになります。マインドフルネスになればなるほど幸せ(=JOY)はいっぱいになります。もうなにもいらないと心から思います。静かが最高と思うようになる100年ライフスキル。

マインドフルネスにできること

マインドフルネスで100年人生を変える

人生100年時代のマインドフルネスにできることリストです。

  • マインドフルネスはトラウマ配線をつなぎ直します。
  • マインドフルネスは極めて有効な「ストレス低減法」です。
  • マインドフルネスは一切の評価をしません。
  • マインドフルネスは「ありのまま」を受け入れます。
  • マインドフルネスは「いまここ」に集中します。
  • マインドフルネスは「つながり」を注意深く実践します。
  • マインドフルネスは「一切皆苦」という真理を原点にしています。
  • マインドフルネス瞑想はマインドフルネスの一部です。
  • マインドフルネスは「二分化的思考」をしません。
  • マインドフルネスは医学、心理学、心理療法にも活用されています。
  • マインドフルネスでは「失敗=悪いこと」ではありません。
  • マインドフルネスは人を生きやすくし、「し合わせ」につなぎます。

マインドフルネスで私の人生、こんなに生きやすくなり、「し合わせ」につながりました!

以上、マインドフルネスにできるリストです。

まとめ

感情と行動は別物です。

ラケットは、感情に行動を乗せて、相手の感情に訴えて行動させます。
支配が隠されています。

アサーティブは、感情と行動を切り離します。
嘘がなく誤解を招かない爽やかなコミュニケーションを可能にします。

マインドフルネスは、感情と行動は切り離します。

 

人生100年時代のマインドフルネス実践講座 

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