ディズニーのアニメに、パリを舞台にねずみを主人公にした「レミーのおいしいレストラン」があります。
この映画のクライマックス。
ねずみのレミーの料理に驚き、すっかりレミーの大ファンになった料理評論家がねずみのレミーに言います。
「わたしを驚かせてごらん。」
クライアントを驚かせて、感謝の言葉を言わせてみたいと考えている「ひとり会社」あるいは「個人事業主」は多いと思います。
やりがいになりますからね。
では、どうすれば現実になるか、週末のうちに準備しておきましょう。
わたしを驚かせてごらん。
ねずみのレミーのファンになった料理評論家が言った。
「わたしを驚かせてごらん。」
この言葉はフランスの偉大な芸術家、ジャン・コクトーが、セルゲイ・ディアギレフというバレエ・リュスの伝説的なプロデューサーから言われた言葉として有名です。
コクトーは「ジャン、わたしを驚かせてごらん。」に発奮。
考えて、考えて、考え抜いて実現したのが、のちに舞踊史のみならず芸術史全般で重要な作品となった『パラード』でした。
作曲をサティ、美術をピカソが担当、コクトーと力を合わせて作り上げた傑作です。
「ジャン、わたしを驚かせてごらん。」と言われて、誰もが驚かすことができるわけではありません。
ジャン・コクトーのような思考回路の持ち主でないとできないませんよね。
『詩人の血』 Le Sang d’un poète (1930年) はジャン・コクトーが監督・脚本をした映画。
90年を経過した、いまでも新鮮な驚きがあります。
クライアントを驚かせるために必要なスキル
Photo by Nils Stahl on Unsplash
「レミーのおいしいレストラン」は、「わたしを驚かせてごらん。」のセリフのために制作されたような映画だと思っています。
そのために主人公をねずみにしたのだと思います。
ねずみのコックなんて、全く不似合いですよね。
そこにディズニーらしさがあると思っています。
思い切り破天荒、自由な発想が息づいています。
無邪気で自由な発想ができるだけでなく具現化することで、驚かせることができます。
常識に囚われて、枠から一歩も出れない「従順な心」では、驚かせることは到底不可能だと思うのです。
「ひとり会社」「個人事業主」が必要とする起業家マインドには、この無邪気で自由な心と思考回路が不可欠です。
起業家マインドは、3つの心のバランスから生まれ育つ
人間には3つの心(正しくは5つの心)があります。
3つの心
- 親の心(厳格な父親の心、保護的な母親の心)
- 大人の心
- 子どもの心(無邪気で自由な子どもの心、従順な子どもの心
ストレスに打ち克ち孤独に耐える力、発想する力などいくつもの力が必要です。ライフスキルのことです。
ホームオフィスだから必要なスキルはありませんと言いたいですが、実際にはあります。
会社勤めしていても、ワーカーとしてはやれても、プロフェッショナル(管理職)としてはやれない人は実際にいます。
リーダーシップのない人にリーダーの仕事はできません。
必要なスキルがないまま、スキルが要求される職についている人もいます。
求められる成果をあげるのは困難です。
では職位とスキルのアンバランスを修復するにはどうすればいいのでしょう。
ひとり会社、個人事業主としてのマインドを育む方法
求められるスキルの内、なにができて、なにができないのかを洗い出し、順番に身につけるようにすればいいことです。
これを継続すれば外的なスキルの調整は可能です。
難易度が高いのは内的な資質、あり方です。
たとえば、どういう心構えで不足する外的なスキルを満たすか」と言った場合の「心構え」が「あり方」に該当します。
あり方は、4つの人間関係の仕方と密接な関係があります。
4つの人間関係の仕方
- 自分はOK、他者もOK
- 自分はOK、他者はNO
- 自分はNO、他者はOK
- 自分はNO、他者もNO
「自分はOK、他者もOK」の構えの人は、不足するスキルを身につけることに躊躇なく取り組みのでやがて身につけます。
一方、「自分はNO、」の人は、自己否定感が強いので、取り組まない言い訳を並べて、避けようとします。
言い訳を並べて、避けようとすれば、不自然さが目立ち信頼関係を損ないます。
対象となっていることを否定することからはじまり、状況・環境、人のせい、避けるためならなんでもいいます。
この態度の原因を造っているのが、3つの心のバランスの悪さです。
「ひとり会社」ほどシステム思考を徹底する
「ひとり会社」「個人事業主」は、基本ひとりなので、どうしても感情が論理に勝る傾向が出てきます。
自分では論理的に考え行動しているつもりでも徐々に揺らいできてしまうので気をつけましょう。
「ひとり会社」「個人事業主」ほどシステム思考が大事になります。
システム思考はすでにお釈迦様が説示されてきたことです。
全体を掴んで、大局で判断する。
部分部分、目先の対策として効果的に思えても、全体では悪影響になる場合があるので、気をつけたいですね。
マスコミの報道は「NEWS」なので当然その傾向が特長的。
ネットワークするに値するスキルを高める
昔の日本の仕事の世界では、ゼネラリストが部下を仕切っていました。
なので部下もゼネラリストをめざします。広く浅く知っているが多くて、週刊誌の見出しのような人が情緒的な発言を得意としていました。
「ひとり会社」「個人事業主」は、広く浅く知っている便利屋ではお金になりません。
人生100年時代は、お金がかかるので、お金になる仕事を選択しなければ、人生100年時代のメリットを受け取ることはできません。
スペシャリストの時代です。一人一宇宙。
一人一宇宙とは、その名の通り、ひとりひとりが完結していて、それがネットワークして全宇宙を形成しています。
ネットワークするに値するスキルがひとりひとりに必要です。
あなたは心配になるかもしれませんが、一人一宇宙であることに目覚めると、あらゆる可能性があなたには備わっていることを真に気づかせてくれます。
ひとりひとりのスキルが高いほど、世界は過ごしやすくなり、100年時代はエンドレスにワンダフルになります。
なので、金融資産を膨らませる無形資産をしっかり固める必要があります。
まず無形資産です。
金融資産を増やせる無形資産を増やす
人生100年時代はお金がかかる。だから金融資産を増やせる無形資産を増やすのです。
育むべき無形資産は次の3+1です。
無形資産
- 活力資産・・・・・健康
- 生産性資産・・・・お金を生み出せるスペシャリストのスキル
- 変身資産・・・・・ライフシフト(ライフステージにあわせて仕事を変える)できるスキル
- パートナー資産(=人脈資産)・・・自分と伴侶の人生100年を支えらるスキルメモ
無形資産を育てられるライフスキル
4つの無形資産の根底に必要なスキルがWHOの提唱するライフスキルです。
健康で幸福な人生を過ごす上で欠かせないライフスキル。
ライフスキルとは、世界保健機構(WHO)が日常の様々な問題や要求に対して、より建設的かつ効果的に対処するために必要不可欠な能力と定義づけた技術のことです。
WHOがライフスキルを提唱した背景には、薬物や犯罪で身を落としていく人を救う対策がありました。
ライフスキルは、よりよく生きるために「なにを、どうするのか」という選択の場面で役に立つ技術で、性格を変えようとするものではありません。
かつては、生活の知恵やコツとして、親から子へしつけというかたちを通して、地域社会や子供社会で、また年長から年少者へ世代の違った集団による遊びの中で、無意識的・体験的に伝えられていたものです。
しかし、少子化、地域社会の変質、情報化が進むなかで、世代間の乖離が進み、人間関係が希薄になり、ライフスキルを学ぶ機会が極度に減少する傾向にあります。
そうしたなかにあって、私たちは、人が幸福、安全、快適に暮らすためにいまもっとも必要とされているものは携帯電話でも、液晶テレビでもない、 ライフスキルこそが、いまもっとも必要とされていることだと信じています。
10のライフスキル
・自己認識 Self-awarenessr
・共感性 Empathy
・効果的コミュニケーションスキル Effective Comunication Skills
・対人関係スキル Interpersonal relationship Skills
・意志決定スキル Decision Making Skills
・問題解決スキル Problem Solving Skills
・創造的思考 Creative Thinking
・批判的思考(クリティカル思考) Criticai Thinking
・感情対処 Copingwith Emotions
・ストレス対処 Copingwith Stress
以上10の技術のことです。
ライフスキルの内容は10種類ありますが、これらは相互に密接に関連しており、わかりやすくするために次の5つにまとめることができます。
集約した「5つのライフスキル」
- 自己認識スキル
- 意志決定スキル
- コミュニケーションスキル
- 目標設定スキル
- ストレスマネジメントスキル
ライフスキルのバランスがとれていることで、無形資産さらに金融資産を育てるライフプランが設計できます。一人一宇宙であることに気づけば、これらの心配は目標と意欲に代わります。
人生100年時代のライフサイクルをアートにするライフプラン
ライフプランの内容は、具体的に言うとファイナンシャルプラン二ングになりますが、お金の設計だけしても、現実にするには、豊かな「無形資産」が必要です。
人生100年時代のライフサイクルをアートにするライフプランはスペシャリストの能力、それはライフスキル(EQ)から生まれます。
継続した向上心がなければ高い生産性は生まれないからです。簡単な株式取引で、さえ難しく感じてしまいます。
当面の目的である貯蓄1億円を実現する高い生産性は一部の人のものだと考えがちですが、ライフスキルがしっかり身についていれば、誰にもできます。
ところが、子育て段階でライフスキルに配慮されていないので、複雑化して、高い生産性が困難になります。
教育が大切だと言われますが、教育の本体はライフスキルではなく、知識に偏ってしまっているのです。
大事なのは、ひとりひとりが幸福に過ごせる人生です。
幸福に過ごせる人生=知識でないことは誰でもわかりますよね。
ライフプランを設計する前提
- 3つの心
- 4つの人間関係の仕方
- 10のライフスキル(5つのライフスキル)
- 4つの無形資産
- 100年時代を生きる金融資産
「マインドフルネスなライフプラン」とは、それらをトータルでサポートするサービスのことです。
まとめ
クライアントを熱狂させる「ひとり会社」のスキルは3つの心から生まれます。
「ひとり会社」「個人事業主」ほどシステム思考が大事になります。
システム思考の土台は3つの心の良いバランスで、、それはライフスキルで成り立っています。
- 親の心(厳格な父親の心、保護的な母親の心)
- 大人の心
- 子どもの心(無邪気で自由な子どもの心、従順な子どもの心)
「一般社団法人いきいきゴエス協会」では、ライフスキルは、個人が願望を実現して心身ともに豊かで幸福な生活をする上で欠かせない能力と位置づけています。
願望の実現をサポートする上で、クライアントに、どのスキルがもっとも必要なのかを発見して、ゴエス(5S)としてご提案。
プログラムに加え学習のお手伝いをさせていただいています。
つまり知識取得が目的ではなく、あくまでも願望の実現のために必要なスキルとして獲得することを目的としています。
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