依存症の解決は真の原因から整理すれば治りが早い

マインドワンダリンング(心の迷走) マインドフルネス
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依存症で苦しむ人は世界中にたくさんいます。
そのほとんどは、家族の問題です。

ところが自分の問題と考えているので、回復がなかなか難しいようです。
自分にも、家族にも自覚がない場合が多いようです。

顕在意識だけでなく、潜在意識との因果関係まで注意深く観察しないと原因が解らないことが多いものです。
でも回復したい欲求が強いほど治すのも簡単。
一晩で治ったという事例も少なくあります。

正常に機能していない家族のシステム

人気女優の薬物問題で起訴されたことがありました。いまも似たようなことは続いています。
薬物は人間を滅ぼすと繰り返し報道されています。
確かにそうだけど、 彼女自身の本当の問題は「薬物」そのものではありません。
薬物を使うに至った「正常に機能しないシステム」が彼女に内在していることが、彼女の問題であって、どのようにして機能させるかが課題です。

正常な家庭とは、家族のシステムが機能しているか、どうかで判別するしかありません。
家族のシステムとは、それぞれが自立をめざして、それを可能にする心身の健康を維持するように暮らしている。
ただそれだけでですが、小さなルールの集積です。人間の体がいい見本です。
因果関係の集まりでこっちふが不調になるとあちらも不調になるという塩梅に繋がっています。
お父さんに問題があると子供にも問題が生じます。家族のシステムとはそういうことです。

機能している家族のすがた

機能している家族とは、個人全員が機能していることにつきます。

こどもは、こどもであることを許されていて、自分がすること、これからなにをどうするのか、期待されていることを知っています。
こどもは親を信頼することができます。

たったこれだけです。

チームワーク(役割分担)が崩壊しているのが機能しない家族

一般に子どもは、自分が子どもであることを許されているなんて考えもしません。
それが実際には、家の手伝いを強要される場合があります。(程度問題ですが)

泥酔した父親の介抱をするのは、子どもの役割ではないので、大人の役割をしていることになります。
それが滅多にないことなら子どもであることを許されていないことにはなりません。
しかし日常的、頻度が高いと子どもであることを許されていない状態になります。
つまりチームワーク(役割分担)が崩壊した家族になります。

機能している家族のルール

子育てとホームオフィス

機能している家族ではこんなことはありません。

「互いに尊重して、迷惑をかけないように、自律しないさい。自分の持てる力を使い切りなさい。
それでもうまくいかない時には知らせない。助けてあげる。
嘘をつかないようにしないさい。
約束は守りなさい。
感情的になってはいけない。
乱暴なことをしてはいけない。
虐待してはいけない。
弱者にはいたわりを持って接しなさい。」

こういうルールを持った家族では、「家族」「近隣」「クラス」「職場」・・・などあらゆるチーム、共同体にも、家族のルールを基礎的に使用することを奨励します。
同時に個人を尊重し勇気づけます。自立が推奨されます。

個人が主体的あることがなにより推奨され、自分の出来ること、自分の物を持つこと、自分と他者の境界を持つことが許されます。

アサーティブな子育て

赤ちゃんはおっぱいが大好き

こどもは刻々と変わる状況に対処する方法と責任の引き受け方をルールから<誕生から成人になる全プロセス(アサーティブな子育て)の時間をかけてゆっくりと学びます。

一方、機能しない家族では、ことごとく反対です。
そして閉鎖的で感情を表現しても見捨てられ感が残ります。
幼いこどもにとって見捨てられ感は生命の危機を感じる恐怖です。

この恐怖から自分を守る方法は、とにかく気に入られることです。
そのためには必死のコントロールが必要になります。
それがバレないように細心の注意で実行します。

さっき見たものが、いまはないという恐怖

間違ってはいますが、自分の感情を自分が認めないことは安心です。
知らないことは、恐怖からすこしでも遠のく手段だからです。
見ない、言わない、聞かないことにします。
それでもコントロールは機能しません。それは恐怖の瞬間です。
繰り返し繰り返し無力感と見捨てられ感を味わいます。

それを隠そうとします。
もし求めていることを知られたら、悲しんでいることを知られたら、逆手にとられて、さらに強い無力感と見捨てられ感を味わうことになるからです。

どのような状況にあっても何事もなかったように、順調であるかのようにふるまいます。

ライフスキル講座「自分を好きになる作法」では、何事もなかったように、順調であるかのようにふるまう人たちがたくさん受講されています。

何歳になっても、自分が抱えている事実に向き合うことで、混乱する方がいます。

しかし、それこそ気づきの始まりなのです。
間違った意識、行動は、どこかで気がつかない限り変わりません。
つらくても、もう二度とテキストを読む気がしなくなっても、立ちあがります。

気づきは突然に、不意に起こります。
それからが二人三脚のパーソナルトレーニングが効果を発揮します。

機能しない家族のルールは2つあります、
そのひとつは 親がこどもに与えた恐怖と不安による支配の上に成り立っています。
もうひとつのルールは、こどもが親に対して作った「見ない、言わない、聞かない」自分を知られない限り安全だとするものです。

親から子、子から親。。。。
それぞれが作った違うタイプのルールが同時に使われることで、奇妙なバランスを保ちながら、家族を機能させないことで、サバイバルする仕組みをつくっているのです。

それは時間をかけるほど、人間関係を歪め、健全な人生観から遠ざけます。
ライフスキルが育たなくなります。

ライフスキル

「人間関係の仕方」には4つあります。

  • <私はOK, あなたもOK>
  • <私はOK, あなたはNO>
  • <私はNO, あなたはOK>
  • <私はNO, あなたもNO>

このうち肯定的なのは、<私はOK, あなたもOK>だけです。

<私はOK, あなたもOK>の構えがとれないのは、自身のなかに考え違いがあるからです。

考えを改めれば済むと思いがちですが、それができないのは理屈ではなく、交流パターンが癖になっているからです。

癖とは「自分の執着」です。

あなたのライフスキルは、「自分の執着」を含んだあなたのライフスキルなので、正しいライフスキルに修正する必要があります。

世界保健機構(WHO)が必要として定めたライフスキルには以下の10項目があります。

自己認識 Self-awarenessr
共感性 Empathy
効果的コミュニケーションスキル Effective Comunication Skills
対人関係スキル Interpersonal relationship Skills
意志決定スキル Decision Making Skills
問題解決スキル Problem Solving Skills
創造的思考 Creative Thinking
批判的思考(クリティカル思考) Criticai Thinking
感情対処 Copingwith Emotions
ストレス対処 Copingwith Stress

以上10の技術のことです。

これら10のスキルをマスターしなおすのが、ライフスキル講座です。

ライフスキル講座は、実際に抱える問題とテーマにONE TO ONEで進める講座です。
いますぐどうにかしたい問題と時間をかけてというように分かれます。

まとめ

機能不全に陥った家族を体験してきた人には、ありもしない虚像の「正常な家族」と自分を比較する人がたくさんいます。
その比較は自虐的で自分を痛め続けます。

”正常な家庭の子は、なにもかもが順調で、自分にないものを持っている。
自分にはハンディがあり、それは正常な家庭の子には、決して理解できない深い悲しみと強い痛みだ。”
・・・・考えても仕方のないことを繰り返し考えます。

ループする。依存症の特長です。
依存症の解決は真の原因から整理すれば治りが早い、それしかないのです。

 

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