こんにちは、人生100年時代の「マインドフルネス実践講座」のコーチ、ゲンキポリタンです。
ここでは、PDCAを回す意欲が乏しいとお嘆きの方、「やる気の出るホームオフィス」一般のオフィスに見られる「やる気」について考えます。
いくら感情的に「やる気」に出そうとしてもすぐに萎えて悩むケースが多々有ります。
なぜでしょう?「やる気」は気分です。
マインドフルネスでは、気分は放置しておきます。
感情は流れて消えていく泡のようなものだからです。
感情で改善はできません。
感情と行動を切り分けましょう。
やる気に頼らない「やる気の出る」マインドフルネスなひとり会社の作り方をご提案します。
マインドフルネスで自分を知る
感情の根本には「潜在意識」があります。
「潜在意識」が顕在意識を駆逐しています。
そこで潜在意識を知るためにマインドフルネスで自分を知ることからはじめます。
自分は何者で、どこから来て、どこへ行こうとしているのか?
よくご存知ですか?
「マインドフルネスで自分を知る」というとなにか特別なことをするのかな?・・・と思うかもしれません。特別なことはありません。自然体になるだけです。
人は認知の歪みを持っています。
ストレスを多く抱えている人の問題は、まわりにストレスが多いことではなく、ストレスを感じやすい「考え方のクセ」を持っていることです。
認知行動療法という心理療法では、ストレスを感じやすい考え方のクセを「認知の歪み」と呼んでいる。ストレスの多くは認知の歪みによって作り出されている研究について精神科医アーロン・ベックが基礎を築き、彼の弟子のデビッド・D・バーンズがその研究を引き継ぎました。
デビッド・D・バーンズによると認知の歪みには以下の10種類のパターンが存在すると提唱しています。
- 全か無か思考(all-or-nothing thinking)
- 一般化のしすぎ(overgeneralization)
- 心のフィルター(mental flitar)
- マイナス化思考(disqualifying the positive)
- 結論への飛躍(jumping to conclusions)
- 拡大解釈と過小評価(magnification and minimization)
- 感情的決め付け(emotional reasoning)
- すべき思考(should statements)
- レッテル貼り(labeling and mislabeling)
- 個人化(personalization)
「事実は自分の考え方次第」という考え方がありますが、認知を歪めてしまうことではないので注意が必要です。そもそも認知の歪みは、認知する以前に生じているので、「自分の考え」がトラブルの原因になる確率が高いことに注意が必要です。マインドフルネスではブッダの説いた「真理」を重くみています。
自分を知ってPDCAを使っているか知る
自分を知ることに、どんな意義があるのでしょう?
ありません。
ほとんどの人は、自分の外側にことが気になって、自分のことをしらないからです。
ここでは、ビジネスに絞り込みますので、「PDCA全速回転」にコミットメントするために自分を知ります。
コミットメントとは「不退転の決意」のことであり、退路を絶ってやり遂げる約束を意味します。
それには自分に課す「行動目標」を具体化します。感情的な一時の高ぶりでは続きません。
決意にグラつきをなくすために科学的なアプローチで支援します。自分歴はその要です。
自分歴には、自分の仕組みが潜んでいるからです。
人は人生早期(2〜5歳)に人生に対する決断をしています。
決断は、人間関係の仕方に連動していて、人間関係の仕方はコミュニケーションの仕方に連動しています。
これらは人生シナリオとつながっていて、人生シナリオはコミュニケーションの仕方によって、人生の終盤に完成されます。
もしネガティブな決断が行われていた場合、顕在意識のレベルではポジティブでも、ポジティブな顕在意識はネガティブな潜在意識に駆逐されてしまいます。
そのためにいくら感情的に「やる気」に出そうとしてもすぐに萎えてしまうのです。
自分歴は、どのような決断が人生早期(2〜5歳)に行われたのかを知るためのツールになります。
人生早期の決断を知ることで、科学的なアプローチを自身に仕掛けたら良いのかを知ることができます。
本能的な作業であるPDCAが回せないというのは、不自然です。なぜ不自然なのか、そこにあるトリッキーな企てを発見し、健全化のステップを段階的に踏み、自身を楽しく改革することで、本来の力を取り戻すものです。
生育歴の自己調査のために、「ライフスキル講座」で行っている「自分の歴史作成 ガイド」を参考にします。
自分の自我発達のプロセスを研究するため、次の4段階に分けて整理してみましょ う。
1 誕生から3歳頃までの時代 2 1歳~3歳頃までの時代
3 小学校の時代
4 思春期~青年期
年令別の順序にしたがって、つぎに述べる生育歴の各項目を参考にしながら、自問 自答し、根気よく、記憶を鮮明にして、心に浮かんだことを素直かつ躊躇せずに思 い切って書きだして下さい。
整理の仕方
誕生から3歳頃までの時代
十分に愛され、注目され続けて、保護されたか、がポイントになります。 その点でどうであったかを客観的に分析します。
- 難産、未熟児など出産状況はどうだったか
- 乳幼児期の育児環境
- 長男、長女、末子など出生の順位はどうだったか
- 両親の不和、多忙、別居、離婚などの体験。
- 分雑不安、分離体験の有無(離婚、別居、死別、里子、見捨てられ不安など
- 両親の健康状態が芳しくない病弱であったかどうか
- 貧困の環境にあったか
- 乳幼児期の病気や怪我があったか(小児喘息、転落、骨折など) 自身の幼児期が病弱であったかどうか
- 両親はあなたの乳幼期について、どんなことをいったか(神経質、愚鈍、強情など)
- 両親の不和、多忙、別居、離婚などの体験。
兄弟姉妹の死や離別、分離など
3歳から6歳頃までの時代
- しつけは厳格、放任、過保護、無関心など、特徴はどうだったか
- とくに「手のかかる子」、または、「手のかからぬ子」であったかどうか。
- 病気と怪我のとき、周囲の者、特に両親がどんな態度をとったか (例:大げさ、無視
- 兄弟姉妹との葛藤はどうだったか〈ライバル意識て比較、親の差別の程度)
- 両親の言動について、今まで覚えているイヤなことを三つ書く。
- 両親の言動について、楽しかったこと、感動したことを三つ書く。
- 客観的にみて、この時期に十分な愛情、注目をえたかどうか
- ゆがんだかたちの愛情獲得の手段を身につけたとしたとしたらどんなものがあったか
すねる、
ひねくれる、
イイ子になる
病気をながびかせる
など。その他、子どもとしてどんな「人間関係の仕方」を身につけたか。
あなたもわたしもよい子だ(自他肯定)
あたしはよい子、あなたはわるい子(自己肯定、他者否定)
わたしはわるい子、あなたはよい子(自己否定、他者肯定)
あなたもわたしもわるい子(自他否定)
小学校生活について
際立った出来事がなかったかを客観的に念入りに調査・分析します。
(以下の事柄については」3歳から6歳頃までの時代と同じなので上記を参照してください。)
思春期~青年期
- 主にどのようか感情でこの時期をすごしたか。
- 登校拒否などはなかったか。
- 教師との関係、成績、
- 特殊なできごとはなかったか。
- どんな友だちをもったか、
- 明朗
- 怒り
- 喜び
- 憂鬱
- 不安
- 平和
- 絶望的な気分
- 希望、
- 無気力、
- 気力の充実
- など。その他。
親(父・母それぞれに)に対してどんな考えや感情をもったか
- 尊敬
- 軽蔑
- 同情
- 軽視
- 愛情
- 嫌悪感など。その他。
セックスについての記憶や、体験について。
- 親の態度は性に対してタブーだったかどうか
- 原光景(大人の性交捗の場面を目撃すること〉を見たか、
自分の性欲についてとった態度
禁欲主義をとった
性罪悪感を持った
性的な行動に惹かれた
など。その他。
受験勉強・進路選択
- どんな計画だったか、どんな結果におわったか。
- もしこの時期をやりなおすとしたら、どんな態度でのぞむか、どんなことをするか。
その後の人生に大きな影響を与えたできごとについて。
- 親の死
- 倒産
- 恋愛
- 宗教への入信
- 事故
- 病気
- 結婚
- 離婚
- 出産
- 就職
- 転職
- 入学
- 落第
- など、その他。
以上、記述した成育歴を、再確認しながら、次のように成育歴のまとめをして下さ い。
セルフ・イメージ(自分に対してどんなイメージをもっていたか。
• 自分は人より優れている。
• 自分はダメな人間だ
• コンプレックスがある。(具体的に)
感情生活
- 両親は感情を率直に表現したか。
- 両親はお互いに愛情あるコミュニケーションをしたか。(逆に無口、無表情だった
- あなたの感情表現に両親は、どう反応したか。
- あなたの感情生活はポジティブであったか(豊かな愛情表現、ほめことば)
- ネガティブな感情が多い(激怒、うらみ、かんしゃく)、
- 感情は抑圧的だった(憂鬱、イライラ、表現しない)
- あなたはどんな感情の処理法を用いているか子ども時代に他人にいわれぬ悩みごとや秘密があったか。
• 自身のけんかやいざこざ、身内のトラブル、暴力、原光景、性的習慣など。 • それに対してどんな処理法をとったか。
• そのことは、現在の生活、人生観にどんな影響を与えているか。
• そのことは、対人関係にどんな影響を与えているか
幼小児期に人生に関して、なんらかのネガティブな決断をしたかの有無
- どんなことをしても金持になってやる。
- 自分はどうせ二流の人間だ。
- 私は絶対結婚しないと決めた(男はケダモノだ。)
- 自分だけがまんしていれば、それでよいと考えて我慢したことがある。
- この種の決断を、強化するような体験はなかったか。
援助が必要だったが、援助を断った。
ネガティブな決断を強化した出来事はなかったか
- 大きな失敗をしなかったか
- 親の浮気はなかったか
- 嘲笑されたことはなかったか
- 自分を卑下するような体験はなかったか
この種の人生に関するネガティブな決断を、自分から求めることはしなかったか。
• ことさらに援助をことわる。
• 恋愛してわざと身をひく。
• やればできることをわざと怠る
• など、その他。
人生に対する決断
以上の自己調査から、人生に対する決断をしてみましょう。
• あなたの人生に対する青写真を具体的に描いてみましょう。
• 題名をつけるとすれば、ふさわしいと思う題名をつけてみましょう。 •
「人生に対する考えかた」を要約する。
PAC分析によるエゴグラムと交流分析
人間はそもそも心のふれあいとスキンシップの両方を求めて生きています。
それは 孤独な生き物ゆえに不安と安定の狭間で、安定を求め続けているからです。
他から のふれあい、愛情や承認や、支持を求め続けます。
それらを得られることが、自身 が人間的に承認されている証しになるので安心につながります。
承認は「刺激」と置き換えることができます。
たとえば乳児にとって肌のふれあい は刺激そのもので、肌のふれあいを通して心のふれあいを感じていきます。
この安心は生涯続くものですが、これをもっとも必要とする時期に十分に得られなかった場合に、不安が強くなり、生涯満たされない欲求になってしまう場合や症状化して しまう場合があります。
TAはこの問題を解決する手段として有効だと見なされています。
その第一歩が下の 図です。
PAC分析によるエゴグラムと生育歴から自分を認知する方法です。
自分を認知した後に、PACのどの部分が不足していて、それがどのような因果関係か ら生じたのか、その原因を知り、改善活動を行う資料として活用することです。
PACは、親の心、大人の心、子どもの心です。マインドフルネス実践講座で詳しく説明しています。
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