ブッダに学ぶシステム思考「自利利他」

ハッピーブッダ システム思考
この記事は約6分で読めます。

コロナウイルス対策で外出自粛が思ったほど機能していないようです。
コロナも怖いが、マズローの欲求5段階説の第二段階「安全の欲求(=病気・事故のない安心・安全な暮らしへの欲求」が満たされなくなる恐怖も強いようです。

終息が見えず補償の問題も根強く、第三段階の「社会的欲求(=友人・家庭、会社、社会から受け入れられたい欲求)」より低い欲求が満たされなくなる不安が「自利」に向かわせてしまうようです。

「安全の欲求」の暮らしの部分の不安が満たされると、病気になりたくない「安全の欲求」がモチベーションになり、「社会的欲求」も機能して強力に自粛が進むと考えられます。

今後、時間と事態の進捗状況で局面は変わりますが、「自利利他」への気づきが早く起こるほど終息も早く、「安全の欲求」が満たされず、気づきが遅くなるほど、疫学的にも経済的にもリスクが大きくなります。

人それぞれに事情があり、リスクもあります。
それだけに深刻なリスクを抱えない人から、システム思考的に「自利利他」を実践していただくと、難題を抱えた人を、疫学的にも経済的にもリスクを抑えてあげられるのです。

ここでは、「自利利他」の意味と影響をご紹介します。

自利利他とは

マインドフルネスま恋愛

コロナウイルス終息後の世界を考ると、「利他主義Altruism)」こそ復活のあり方だと、世界の知識人が唱えています。

  • 自分の利益のためというのが自利。
  • 他人の利益のためが利他。

仏教的には、小乗仏教は自分の悟りを目指すという意味では自利であり、大乗仏教は他を救済することで自らの悟りを目指す利他を目的とすると言われています。

利他には、何か企みが隠されているように嘘っぽいという意見もあります。

しかし、嘘っぽうで片づけるほど簡単ではありません。

自利利他の本質

自利利他

「自利利他」とは、自らの仏道修行により得た功徳を自分が受け取るとともに 他のための人に利益になるという思想です。決して意識的に利益をはかるわけではありません。

  1. 自分が努力することで利益を得るとともに、 他の人に利益になる
  2. 自分が受け取るとともに、 他の人に利益になるように計る。

縁起として考えた場合、どちらが難しいでしょう。

個人としても、システムとしても、1の方が自利利他本質です。

自利利他は優れた「システム思考の基礎」

マズローの欲求5段階説

潜在能力を活かす上で欠かせない自利利他とは「システム思考」なのです。
システムは個人から地球規模まであらゆる分野で機能しています。
システムには必ず「因果(=原因と結果)」があります。
また「縁起(=縁があって生起する)」という言葉も同様です。

自利利他が嘘っぽく感じるという意見は世間に蔓延しています。
「他人のために生きる」と解釈されているからですが、自利利他は究極の利己主義、合理的な自己中心主義といえます。

究極の自己中心主義

深く生きる

たとえばコロナ騒動で外出自粛と妖精されて、要請だから強制力はないと考えて、無視して外出すれば、いつまでたってもコロナな終息せず、そのツケは経済に回ります。

経済はシステムそのものなので、システムの一員である自分も含めてすべての人が影響を受け、いつまでも終息しなければ、ダメージも大きくなります。

こんな状況がバカバカしい、無意味だと思えば、「他人にコロナを感染させない最強の手段は外出しない、人と接しないないことです。

「他人に感染させないために私は一切、人との接触を回避する」というのは利他主義のようですが、実際には自利利他であり、究極の自利なのです。

このようにシステム思考で、深く生きれば、生産性も高く、感謝され、自分の願い通りに暮らせます。

ところが軽薄な生き方をすれば生産性も低く、批判され、自分の願望も叶わず、その痛みを感情的な行動で埋め合わせしようとして、どんどん生産性を下げてしまいます。

世界は二極化する

矢印の先に注目記事があります

100年ライフをキラキラ輝かせる自利利他の本質

主体的に生きるためのマインドフルネス

下流民か、自由民か。
二つを分けているのは利他主義か、否かではないでしょうか?

簡単な事例を挙げましょう。
業績が順調だったある小売業が、顧客を軽視した利益重視に偏り、その後急速に悪化。顧客離れにストップがかからなかった話。この会社でも幹部が「顧客第一主義」はきれいごとと無視、さらに社長も黙認したことです。

ブッダがいう自灯明、法灯明の道理が通じなかったことが原因です。

利他主義(Altruism)を貫きましょう。

100年ライフは、本質の時代です。生活必需品こそ力です。

食料、医療、教育、文化、情報、研究、イノベーション、デジタル生きることに必要なものに集中と継続です。

人も本質が問われます。

利他主義を貫くには「集中」と「継続」は絶対条件になるでしょう。

アサーティブにも宿る「自利利他」の精神

ひとり会社

アサーティブネス(Assertiveness)は積極的自己表現のこと。
あのアメリカでさえ、1950〜60年代まで「男女平等」は言葉ほど進んでいなくて女性が低く扱われたいました。
これに火をつけたのがロックンロールをはじめとするサブカルチャーでした。
ある女性はロックンロールを聴いたとき、思わず抑えきれなくなり、目的もなく車を走らせていたといいます。
サブカルが発信したのではなく、若い人が主体的にサブカルに共感したようです。
言葉で表現できない力に背中を押されてウーマンリブの潮流が起こります。

黒人差別の対しては公民権運動が起こります。ベトナム戦争での兵役召集には、ノーの声が高まりました。

個人が力を蓄えた時代にアサーティブネス(Assertiveness)は広がりました。

アサーティブネス」は自分の人権を尊重するように同じように他者の人権も尊重するのが基本です。

ブッダに学ぶシステム思考「自灯明、法灯明」
「自灯明、法灯明」はお釈迦様の遺言とも言うべき重要な言葉です。 この言葉の意味を理解すれば「仏教」が宗教ではなく、哲学さらに心理学であると思うでしょう。 自灯明、法灯明 ただ誰かから聞いたからといって、それを信じるな。 何代も受け継がれたか...

関連用語

まとめ

自利利他とは、自分が努力することで利益を得るとともに、 他の人に利益になる。

システマチックな効果が魅力の自利利他。社会起業家に欠かせないポリシーです。

コロナ騒動で傷ついた世界は、二度とコロナ騒動前に戻らないでしょう。
戻すべきではないと思います。

そのためにも自利利他を広げていきたいですね。

ブッダに学ぶシステム思考「随処主となれば」
随処主となれば・・・自分が自分の思考、感情、感覚に使われず、自分が思考、感情、感覚を支配し、使いこなし、主体的、積極的に行動する・・・・一時的な主人公ではなく、永続的な主人公になることをめざします。
ブッダに学ぶシステム思考「十二縁起」
『無明(むみょう)』を、なくさない限り、親や先祖の『無明』が、子や孫へと受けつがれ、十二縁起によって、いつまでも、束縛やとらわれから、離れることも逃れられず、負の循環を継続して死に至ります。私たちはファイナンシャルプランニングを目標に、子や孫へ受けつがれるエンドレスにワンダフルな仕組みをご提案フォローします。
ブッダに学ぶシステム思考「三十七菩堤分法」
三十七菩提分法(三十七道品ともいいます)は、原始仏教(小乗仏教)で説かれた修行体系です。「三十七菩堤分法」の目的は「自灯明、法灯明」を具現化するための七科総計37種類からなる研修トレーニングです。
ブッダに学ぶシステム思考「八正道」
100年時代のエクスプローラー期(=自分発見期間)に自分がやりたいことを見つけると、時間が有効に使えて自分の人間力、スキル獲得に集中・継続できます。 「八正道」は「三十七菩堤分法」のひとつです。 「三十七菩堤分法」とは、お釈迦さまが入滅され...
ブッダに学ぶシステム思考「重閣講堂」
釈尊(お釈迦様)が35歳のときに仏(仏陀)という大宇宙最高の悟りを開かれてから、80歳でおなくなりになるまでの45年間に蓄えられた知恵(教え)です。弟子とは、師が進んできた道を追体験することで、得る立場にある人を指します。現代を生きる私たちも「釈尊の弟子」として最高の境地に到達できるのです。
ブッダに学ぶシステム思考「四念処(四念住)」
ブッダはシステム思考に徹しています。理由は「因=園=果」がシステムそのものなので、対抗するにはシステムが効果的なのです。仏教とは、想像以上にポジティブな教えではないかと思います。
ブッダに学ぶシステム思考「自灯明、法灯明」
「自灯明、法灯明」はお釈迦様の遺言とも言うべき重要な言葉です。 この言葉の意味を理解すれば「仏教」が宗教ではなく、哲学さらに心理学であると思うでしょう。 自灯明、法灯明 ただ誰かから聞いたからといって、それを信じるな。 何代も受け継がれたか...
ブッダに学ぶシステム思考「天上天下唯我独尊」
「諸行無常」という真理があります。この世界で変わらないことはありません。システム思考は一過性の状態に反応するのではなく、本質を見極めて性向をアプローチします。人の身体は37兆のネットワークで構成されていますが、すべてのことも同じく因果の積み重ねです。真の対策をするには本質を読み取ることが欠かせません。
「三十七菩堤分法」でマインドフルネスを実践
「三十七菩堤分法」とは、①四念処(四念住)②四正断③四神足④五根⑤五力⑥七覚支⑦八正道以上、七科総計37種類の修行方法です。三十七菩堤分法」の中にマインドフルネス瞑想はここから生じています。キスの味がいままで以上に感じられるようになるのがマインドフルネスです。人生がこんなにも楽しかったのかと体感できるのがマインドフルネスです。ようこそマインドフルネスの世界へ

LINEお友だち登録で『1:1トーク』個別無料相談

人生100年時代のマインドフルネス実践講座

マインドフルネス実践講座

「三十七菩堤分法」でマインドフルネスを実践
「三十七菩堤分法」とは、①四念処(四念住)②四正断③四神足④五根⑤五力⑥七覚支⑦八正道以上、七科総計37種類の修行方法です。三十七菩堤分法」の中にマインドフルネス瞑想はここから生じています。キスの味がいままで以上に感じられるようになるのがマインドフルネスです。人生がこんなにも楽しかったのかと体感できるのがマインドフルネスです。ようこそマインドフルネスの世界へ

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました