これが宇宙だ!なんと美しいことか!
宇宙の正体を見極めたブッダは慈悲のネットワークの大切さを説きました。
慈悲こそは宇宙の扉なのです。では「慈悲とはなんでしょう?」
現代の日本は「勇気欠乏症」とも言える状況にあります。これを打開するには、政府が打ち出す政治・経済面での施策、組織が打ち出す緊急打開策など、自分の外側にある誰かの打ち出す施策を待つのではなく、自ら勇気をみなぎらせながら、自分から変革を始めなければならない・・・・『勇気づけの心理学』の序文です。
『勇気づけの心理学』は、ブームのなる前のアドラー心理学の理論と実践について丁寧に書かれた本ですが、「勇気づけ」がテーマです。勇気づけは「慈悲」と深い関係がありアドラーは励ましの重要性を唱えました。
「ブッダのようにエンドレスにワンダフルな暮らし方」に自利利他は欠かせません。「自利利他」とは、自分のためにしていることが他者のためになるという意味です。解りやすい事例として「マスク」が取り上げられました。「慈悲」は「自利利他」と深い関係があります。
もし「慈悲」が内面になければ、外的な力に頼ることになり、そのもっとも顕著な例が「軍隊」「武器」です。
慈悲はリーダーのみならず、すべての人にとって大切であるのはもちろん、楽しく愉快に生きる知恵であり、エンドレスにワンダフルな暮らしに欠かせません。今回は「慈悲とはなにか」を解き明かします。
慈悲とは
「慈悲」の定義は難解で、人によってイメージが違うかもしれません。
慈悲は英語で”Compassion“つまり共に感じると訳されています。
慈悲を理解する上で重要なのは、あらゆる人やものが、自分以外の人やものの反映でしかないと認めることです。
いのちは繋がっている
あなたのいのちが、「太古の昔から続いているいのち」であることを認識すれば、宇宙は無限のネットワークで繋がっていると容易に理解できるはずです。
すべてのいのちは繋がっているのです。
世界中の王様の
御殿をみんなよせたつて、
その萬倍もうつくしい。
――星で飾った夜の空。
世界中の女王様の
おべべをみんなよせたつて、
その萬倍もうつくしい。
――水に映つた朝の虹。
星で飾つた夜の空、
水に映つた朝の虹、
みんなよせてもその上に、
その萬倍もうつくしい。
――空のむかうの神さまのお国。
(『萬倍』金子みすゞ)
見ている世界より万倍も美しい世界があると、金子みすゞさんは、詩にこめました。
宇宙のネットワーク
そのネットワークのすべての結び目(=一人一宇宙)には磨き上げられた美しい宝石がぶら下がっているとイメージしてみてください。
磨き上げられた面には他の宝石のすべてが反映されていて、そのどれかに変化に生じたら、他のすべての宝石も変化するという相互関係にあります。
つまり「縁起」の本質を伝える比喩です。慈悲は磨き上げられた面と同じです。
慈悲の本質
慈悲の本質は、精励です。精励とは目の前のことに集中することです。
慈悲を愛情(Love)だと思い込んでいて、分かりにくい表現だと考えている方は少なくないと思います。慈悲と愛情の決定的な違いは、愛情は私とあなたの二元論から離れがたい表現であるだけなく、慈悲には刺激がなく退屈ささえ感じます。が、全くの別物です。精励つまり目の前のことに集中することであれば目の前の人に対する接し方がどうあるべきか目に浮かぶのではないでしょうか。
慈悲は精励ネットワーク
慈悲は愛情では語りつくせない、太古の昔から続いているいのちのネットワークが奏でる壮大なものです。
慈悲はネットワークの結び目である「一人一宇宙」の宝石であるという意味がお解りいただけたのではないでしょうか。宝石に映り込む宝石の輝きがネットワークを眩いものにします。
ブッダのようにエンドレスにワンダフルな暮らし方をすると、あなたが途方もない輝きの中にいることが見えるでしょう。この意味が体感できたら、輝きに圧倒されるでしょう。これを実感する方法が「慈悲」なのです。
慈悲は精励ネットワークです。
アドラーが言うように「励まし」は勇気づけ。いまここ、この瞬間を全力で生きたいと願う人への励ましが慈悲です。
精励は書くことから
なぜ慈悲は宝石なのでしょう。本来の心に備わっているものだからです。
ですから心をただ開けば慈悲は光を放ちます。
心を開くには数分あれば大丈夫です。
気になることを手帳に書き出してください。
書き出した後はただ精励すれば大丈夫。
エンドレスにワンダフルな暮らしをお楽しみください。
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)とは、「一粒(ひとつぶ)の籾(もみ)が、万倍にも実る稲穂になる」ことに由来する吉日のこと。
万倍日は「1が 10,000 に大きく膨れ上がる日」なので、万倍に膨れ上がることを願って、精励を始めるのに、ピッタリの日。ノートに書き出して「精励」を、はじめましょう。
『蜂と神様』金子みすゞ
蜂はお花の中に、
お花はお庭のなかに
お庭は土塀のなかに、
土塀は町のなかに、
町は日本のなかに、
日本は世界のなかに、
世界は神様のなかに。
そうして、そうして、神様は、
小ちゃな蜂のなかに。
(「蜂と神様」金子みすゞ)
まとめ
慈悲の概念は難解ですが、金子みすゞさんの詩にヒントがあります。
世界中の王様の
御殿をみんなよせたつて、
その萬倍もうつくしい。
――星で飾った夜の空。
世界中の女王様の
おべべをみんなよせたつて、
その萬倍もうつくしい。
――水に映つた朝の虹。
星で飾つた夜の空、
水に映つた朝の虹、
みんなよせてもその上に、
その萬倍もうつくしい。
――空のむかうの神さまのお国。
(『萬倍』金子みすゞ)
「見えているモノより、万倍も美しい見えないモノがある」と金子みすゞさん。
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)とは、「一粒(ひとつぶ)の籾(もみ)が、万倍にも実る稲穂になる」ことに由来する吉日のこと。特別な一日です。
万倍日は「1が 10,000 に大きく膨れ上がる日」なので、万倍に膨れ上がることを願って、精励を始めるのに、ピッタリの日です。
- 新しい趣味・勉強を始める
- 大切なパートナーや子どもに想いを伝える
- 欲しかったモノ(鞄・靴・財布 etc.)を買う
精励は宝石。慈悲は一人一宇宙をつなぐ精励ネットワークです。
いま、ここ、この瞬間を全力で生きたいと願う人から、いま、ここ、この瞬間を全力で生きたいと願う人への励ましが慈悲です。
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