こんにちは、人生100年時代の「マインドフルネス実践講座」のコーチ、ゲンキポリタンです。
「境界性パーソナリティー人格」という病気があります。
主な原因は親子の「愛着崩壊」によるものです。
どこからが「境界性パーソナリティー人格」になるのか、どこまでが誰にも起こり得ることなのか。
見分けるのが困難な病気です。
一般的な関係ではほとんど問題は生じませんが、親子の「愛着崩壊」が原因というように、特別に親しい人、なかでも恋人や夫・妻など愛着関係にある人との間で発症します。
発症してもほとんどの人は社会生活を支障なく送れます。仕事によっては逆に幸運をもたらすことがあります。
「境界性パーソナリティー人格」に苦しんだ人として、アーネスト・ヘミングウェイ、夏目漱石、川端康成・・・続々と偉大な有名人が並びます。
もしも、あなたの恋人が「境界性パーソナリティー人格」だったら、空虚で、悲惨、中身のないバカバカしさに、あなたは疲れ果てるまで苦しむでしょう。その苦しみは恋人の苦しみそのものなのです。
ここでは「境界」について、お話します。
マインドフルネスの大きなメリット
マインドフルネスであることで得られる大きなメリットのひとつは、自分に気づくことです。
自分のことを知らない人は想像以上に多いものです。
他人のことはみているけれど、忙しくて自分のことは見ていない。
見ていなくても、自動思考でマインドトークしているので、自分は身近な存在だと思い込んでいます。
しかし、マインドトーク(=雑念)に夢中なので、自分のことは分かりません。
境界
人と人の間には「国境」のように「境界」があります。
国境を超える場合にはパスポートが必要です。
入国する際には審査を受けます。
人の境界にはパスポートはありませんが、マナーがあります。
マナーは、法律ではない点、罰則がない点が考える上で重要です。
自主的に判断して励行すべきマナーという訳です。
罰則がないから法律より自由度が高いという意味ではありません。
境界の向こう側とこちら側には、互いに自分の世界があり、銘々の「人格」があり、尊重される権利があります。
自分との関係をよく見つめてください。
自分に気づいてみよう
次にあなたに該当する項目が、いくつあるか確認してみてください。
- 依頼されたり、期待されたら、断ると悪いと思ってしまう。
- 断っても安心な人には、平気に断ることができる
- 相手の考えに合わせて、自分の考えを変えてしまう
- 自分の意見を相手が受け入れるか不安で率直に言いにくい
- (自分を受け入れる人には、気を使わずに話す)
- 相手が怖くて自分の思いを言葉にできない(安心出来る相手には平気で言う)
- 欲しいものや必要なものがいえない(信頼している人には不満を言う)
- ひとの意見に合わせる(信頼している人には合わせない)
- 自分で決断できない(文句を言って相手に決断させる)
- 相手の気持ちのすべてを自分のものにしたい
- 相手を自分に合わさせようとする
- 批判されると落ち込む、カッとくる
- 相手が悲しんでいると自分が後ろめたく感じる
- 他者の責任を押し付けられる
- 相手の問題解決に必死になる
- 自分よりもひとの世話をする
- 相手が楽しそうでないと自分が責任を感じる
- 自分の「し合わせ」は相手にかかっていると思う
- 相手の問題解決のために相手以上に躍起になっている
- 相手があなたを幸福にしょうとしている
- 相手があなたの問題を解決してくれる
- あなたを相手の力で「し合わせ」にしてくれることを期待している
- 相手の不始末の責任を自分がとっている
- 休んでいたら悪い気がする
- 相手に自分の食事を選んでもらう
- 許可なく勝手に部屋に入ってくることを許してしまう
- 許可なく勝手に部屋に入る
- 健康に障害が出るほどハードな仕事をさせられている
- 相手が場にふさわしくない服装だと自分がはずかしい
- 疲れているのに他者に世話をさせられる
- 不機嫌な態度で相手を変えようと試みる
- 自分を傷つけるひとと関係を続けてしまう(自分が相手を傷つけても平気)
- 自分だけの時間が持てない(相手が自分だけの時間を持つと不安になる)
- 暴力行為を受ける(暴力行為をする)
- 勝手に性的な接触をされる(性的な接触をさせるようにする)
- 約束を勝手に変更される(約束を勝手に変更する)
- 自分のモノを無断で触られる(相手のモノを無断で触る)
- 貸したお金を返してもらえない
- 借りたお金を返さない
境界がないと、以上のような現象が起こります。
境界を知って、繋がらない権利を知る
境界とは、憲法で定められている「人権」そのものですが、「境界」の認識が一般に広まっていないので、人権を権利と思い込んでいる人が多いようです。
権利であることに違いはありませんが、相手の人権を自分と同じように尊重する、逆に相手と同じように自分を尊重することが大切なのです。
権利というなら「尊重する権利、尊重される権利」と考えた方がいいでしょう。
境界は自主的に緩めたり、締めたりできる柔軟なもので固定したものではありません。
繋がることを許すこともできるし、繋がらない権利もあります。
私とあなたは別人という意識。
マインドフルネスで気づく
マインドフルネスでは、まず自分に気づきます。
自分に気づけると他人も気づけるようになります。
自分に気づき、他人に気づく。
結果には原因があることにも気づけます。
当たり前のことですが、当たり前だから、気にしないで暮らしています。
つまり気にしないで暮らしていることが原因で衝突が絶えません。
マインドフルネスはこの状態を軌道修正します。
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