瞑想の目的はなんでしょう。
依存症にはいろんな種類がありますが、共通しているのは、好きでもないことに熱中している点です。
アルコール依存症は依存症の代表ですが、アルコールが好きな人は楽しむので依存症になりません。他の依存症にも言えることです。
自分では止めたくて仕方がないけれど、コントロールが効かない状態です。
つまり身体から離れて、生かされているだけで、自分を生きていないのです。
マインドフルネス瞑想の目的は、とてもシンプルです。
自分を取り返すために、瞑想は、身体を通して自分と宇宙をつなぎます。
脳が自動思考して暴走が止まらない癖

たとえば盗撮や下着ドロもそうですね。
全く関心のない人にしたら、なにが面白いのか、理解できません。
しかも犯罪者になるリスクを顧みずそのメリットとデメリットを考えたらワリに合いませんよね。
痴漢行為が止まらない、ある男性の場合。
どうにも制止できない自分を恥じ、ご仏壇に向かって涙して詫びるそうです。
ここまで極端な事例を持ち出すまでもなく自分でコントロールできないことを延々と悩んでいる事例もそうです。
一見、仕事で悩んでいるかのように見えますが、本性は全く関係ありません。
外出自粛が共通認識になっている最中、パチンコに県外にまで出かける心理にも通じます。
人は「し合わせ」を求めているようですが、実体は不「し合わせ」を求めているようです。
マインドフルネスでは、瞑想を通して、本性を観察します。
したくもないのに夢中になってしまう自動思考の癖

したくもないことを制止できず、脳が自動思考で暴走している。
本人自身、説明不可能、ふしぎの国にアリスも驚きの生活習慣病です。
その時間と費用、生産性のあることに使えばどうですか?と投げかけても、幼い頃からの癖をコントロールできず暴走してしまうのです。
生産性のあることに関心がないのは禁止令が効いているからです。
瞑想は「禁止令」の束縛に気づき機会になる

禁止令の主な事例をご紹介します。
- 「存在するな」
- 「女(男)であるな(性的同一性の否定)」
- 「楽しむな」
- 「成長するな」「親から自立してはいけない」
- 「何もするな」「成功するな」
- 「重要な人になってはいけない」
- 「感じるな」「感情を表に出してはいけない」
- 「所属してはいけない」「仲間入りをしてはいけない」「孤独でいろ」
- 「愛し合ってはいけない」
- 「健康であってはいけない」
- 「考えるな」
- 「知ってはいけない」
- 「子どもであるな」
- 「近寄るな」「じっとしてろ」
以上、禁止令の事例をピックアップしました。
瞑想は自分を観察することで、自分の全体像を把握し、調和していない不合理を発見する機会になります。
禁止令に束縛されて生きると、生産性とは無縁になりがちです。

禁止令「存在するな」から解放される方法
Photo by Joshua Earle on Unsplash英語の表現にDon’t be あるいはDon’t exlist live があります。究極の禁止令「存在するな」です。死にたいと思ったり、どこかへ消えてしまいたいと感じたり、
分けないことの大切さに気づく

あるがままの自分に良い自分も悪い自分もありません。
禁止令はボディランゲージも含む言葉によって生じています。
私たちは「言葉」という便利なツールによって傷つき、傷つけています。
傷ついた心は、言葉から解放されることなく生涯に続く旅を続けます。
言葉によって習慣化した認知を歪みを言葉を使い、自動思考で呪文のように唱え続けます。
ますます認知の歪みを強化し、自分と他者に唱え続けます。
瞑想は、自分に気づくことで、不幸な習慣に歯止めをかける効果があります。
その場の状態よりも、性向が重要

運不運は誰にもありますが、それは一時の現象です。
一方、性向は、水が山から海に向かって、流れる川のように常に変化しながら、ある傾向を示します。
幼い頃の怪獣が下着に変わっただけで、収集癖は変わらない性向であるはずです。
幼少期の怪獣集めの時から、叱られながら収集を続けてしまう癖が身についてしまったのでしょう。
依存症の極端な事例を挙げましたが、このように脳はいつも慌ただしく活動していています。
こころここにあらずの状態を脱して、脳の活動を自分の人生を豊かにすることに使えば気分も晴れやかに日々楽しく暮らせると思いませんか。
したくもないのに夢中になってしまう=違う結果を期待して同じことを繰り返す
どことなく、似ていると思いませんか?
自分を生きていない人に、自分の人生はどこにあるのでしょう。
生きているのではなく、ただ生かされているだけです。
思考に使われてはいけません。
根源的ないのちは、思考の主であるべきなのです。
パンデミックの最中でも刺激を求める自動思考の癖

豊かさを希求するとき、私たちは新しいもの、新しい人との出会い、新しい生き方に一種の興奮を覚え、必死になって追い求めます。
しばらくの間は新しいことが刺激になりますが、これも依存症のひとつです。
私たちは新型ウイルスによるパンデミックの最中にいるときも、パンデミック後の世界にさえ求めていることに気づかれると思います。
心のやすらぎは、自分の内側にあるのに、どんな場合も外側に求めてしまう癖は止まらないようです。
マインドフルネス瞑想の目的

瞑想は、脳がする自動思考の癖から離れて、暴走を静止させて、ひたすらぼんやりと、心を休ませます。
あるがままの自分を見つめる作業を通して本来の自分につながることです。
瞑想の約束事はとってもシンプル。
こうしなければ、ああしなければといった先入観、固定概念から離れて、囚われの状態から解放することがまず大切です。
ひたすらぼんやりと、心を休ませ、本来の自分(=根源的いのち)につながるとともに、穏やかな空間で、言葉から離れて、自分の価値観や固定概念がどこから来ているのかをつかみます。



標準的なマインドフルネス瞑想、7つの手順
標準的なマインドフルネス瞑想の7つの手順の重要ポイントを要約すると、①背筋を伸ばす ②身体をゆったりくつろがせる。以上の2点になります。ここではより具体的に簡単で効果的な瞑想の手順と目的をご紹介します。
ハッピーブッダの重要用語

まとめ

マインドフルネス瞑想は、ストレスを和らげ、血圧の低下や夜間の睡眠の改善など、ストレスの軽減に伴う健康上のメリットをもたらします。
身体に良いのはなぜでしょう?
心が休まるからです。
ところが私たちは心を休ませるために「刺激」を求める傾向があります。
それもどんどんエスカレートさせる癖があり、次々と新しい刺激を求めます。
間違った癖から脱皮ししてみませんか?
心身に良い安らぎを通じてあるがままの自分に触れてみるのは楽しいことですよ。

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日本の仏教は葬式仏教なので、どうしても陰りがあります。なので「諸行無常」もネガティブな印象が強くなりがちです。「諸行無常」は事実なので、自分自身の理解で様変わりする性質のもです。いままで及第点が取れなかった。でも再度挑戦すれば今度はやれると挑戦する根拠を「諸行無常」に求めるのも真理なのです。

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「一切皆苦」の根拠は、心身両面で十二縁起で言い表しています。問題が起こる仕組みが働いているので「一切皆苦」は避けられない。だからどうする?と問いかけています。答えを出すのは私たちなのです。システム思考も同じです。問題を解決するのが仕事ではなく、未然に防ぐのがシステム思考です。

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ブッダに学ぶシステム思考「諸法無我」
「諸法無我(しょほうむが)」すべては繋がりの中で変化しています。ネガティブなネットワークからはネガティブなことしか起こりません。ポジティブなネットワークからはポジティブなことしか起こりません。全てのものごとは影響を及ぼし合う因果関係によって成り立っていて、他と関係なしに独立して存在するものなどない、という真理です。

ブッダに学ぶシステム思考「涅槃寂静」
涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)は、ゴール(=可能性)を表した言葉です。誰もが正しい原因を作れば無限の可能性を得られる。裏返せば正しい原因(真理)を無視すれば可能性を閉じることになる。共有ビジョンが顕著な事例です。

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